[メイン]
GM :
笑って。キミの笑顔が好きだから
泣かないで。キミの笑顔が見たいから
君に笑って貰えるなら、僕はそれだけで——満足だから。
ダブルクロス 3rd Edition 『ziggy star』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉
[メイン]
GM :
『共通HO』
巷で最近いきなり有名になったシンガーソングライターの調査を行って欲しい。
杞憂ならそれでいいが、こういう事例は往々にして『レネゲイド案件』であることが多い。
[メイン] GM : この調査対象のシンガーソングライターとは任意で知己になっても構わない。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 『OP 「UGN関東支部 応接間」 シーンプレイヤー:全員
[メイン] BLITZ : 33+1d10 (33+1D10) > 33+7[7] > 40
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 33 → 40
[メイン] 結月ゆかり : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+2[2] > 47
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率 : 45 → 47
[メイン] サンダルフォン : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+2[2] > 47
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 45 → 47
[メイン] 夢見 心地 : 40+1d10 登場/リザレクト (40+1D10) > 40+7[7] > 47
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 40 → 47
[メイン] ピーポくん : 31+1d10 登場/リザレクト (31+1D10) > 31+7[7] > 38
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
レインコール :
「揃ってるみたいだね」
ヘッドフォンをつけた白髪赤瞳の男……コードネーム「レインコール」は、へらへらと笑いながら片手を上げて入室する。
[メイン] レインコール : 自分のコーヒーカップに砂糖とミルクを表面張力ギリギリまで叩き込み、適当に撹拌してからゆっくりと嚥下した。
[メイン] 結月ゆかり : 「はいはーい。多分揃ってまーす」
[メイン]
BLITZ :
「どうも、御呼ばれしたんでね」
盾を横に立てて仰々しい装備のまま座っている
[メイン] ピーポくん : 「揃ってるんじゃないのかい?」
[メイン] 夢見 心地 : 「皆久しぶり~」
[メイン]
サンダルフォン :
「ああ。時間通りに問題なく集まったとも…少なくとも俺はね」
珈琲カップを手に茶髪の男が答える
[メイン] 結月ゆかり : 「ヘイヘーイ、相変わらずの様子ですねぇ」
[メイン] 夢見 心地 : 「ああいや」
[メイン]
レインコール :
「どうもどうも、じゃあ仕事の話をしようか」
そういって、資料を配り、概要の説明を始める。
[メイン] BLITZ : 「待ってたぜ、さてさて?」
[メイン]
レインコール :
「今回君らにやってほしい仕事は簡単なレネゲイド調査だ。ターゲットは彼だ」
資料にのっているのは……昨今話題沸騰のシンガーソングライター……有馬誠一。
「君らは聞いたことあるかな? 俺はちょっと流行には疎いから今回初めて聞いたんだけどね、その筋じゃあ今売り出し中の歌手みたいだね」
[メイン] サンダルフォン : 資料を手に取り素早く読み進める
[メイン] サンダルフォン : 「…生憎俺も知らんな」
[メイン] 夢見 心地 : 「知ってるような知らないような」
[メイン] 結月ゆかり : 「……………またですか」
[メイン]
BLITZ :
「シンガーソングライターか…俺の好きなジャンルとはズレてるから知らねぇかも」
資料に目を通しつつ
[メイン] ピーポくん : 「へ~!歌手とかあんまり興味ないから俺も知らねぇなァ…」
[メイン] レインコール : 「ま、ともかく今突然ブレイクした歌手だ。だが、本当に何の前触れもなく大ブレイクだ。仕掛けらしい業界の仕掛けはゼロ……こういう無名の一般人が突然富と名声を得た場合……俺たちの業界で真っ先に疑うべきは覚醒だ」
[メイン] レインコール : 「ま、いちゃもん同然だけどね」
[メイン] レインコール : そういって、へらへらと笑う。
[メイン] BLITZ : 「成程…ま、世の中なんでも上手くいくわけじゃねぇからな」
[メイン] ピーポくん : 「本人の才能よりまず覚醒疑われるのかわいそ…」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ワハハ、いちゃもんで済むといいんですがねェ……」
[メイン] レインコール : 「当然、俺たちUGNの懸念が杞憂で、別にただの勘違いならそれはそれでいいさ。俺たちは報告書一枚提出しておしまい。世は全て事もなしだ」
[メイン] サンダルフォン : 「レネゲイドの力を手にした人間が力を無自覚のうちに振るう…珍しいことでもない。念のため調べて何もなければそれでいい」
[メイン] BLITZ : 「何かあったのに野放しってのはおっそろしいもんだ」
[メイン] レインコール : 「そういうことだね、分かってくれて嬉しいよ。無論、懸念が現実のものであった場合は迅速な身柄の確保が必要になる。当然その時は君たちにも動いてもらうぜ」
[メイン] 結月ゆかり : 「お給金のため頑張りまーす」
[メイン] BLITZ : 「お任せあれ、任務は絶対だ」
[メイン] サンダルフォン : 「了解だ。迅速に、かつ正確に任務を遂行しようじゃないか」
[メイン] 夢見 心地 : 「どうやって会いに行くの?」
[メイン] ピーポくん : 「了解いたした」
[メイン] レインコール : 「どうやって接触するかも含めて、そっちで考えてくれ。一応、直近で二日後にライブがある。事前調査が済んだら、顔出してみるといいんじゃないかな? ま、チケットは凄まじく高騰してるときいてるから、一筋縄ではいかないだろうけどね」
[メイン] 夢見 心地 : 「了解~」
[メイン] レインコール : 現状はまだレネゲイド事件であるか未確定であるため、当然一般人の『日常』にそこまで強制的に介入は出来ない。
[メイン] BLITZ : 「おっと…自腹か、仕方ない」
[メイン] レインコール : 「まぁ、チケットなしでもライブに忍び込む方法は色々あるだろうさ、そのへんは任せるよ」
[メイン] BLITZ : 「とは言え、グレーすぎる方法は避けるようにするさ」
[メイン] ピーポくん : 「転売屋から入手するのは個人的…国家権力的にNG」
[メイン] レインコール : 「概要はまぁそんなところだ。質問はもういいかな?」
[メイン] 結月ゆかり : 「……しっかし、シンガーソングライターですか。今日日聞かねえとも思ってたんですがねぇ」
[メイン] BLITZ : 「そうでも無いだろ、インスタグラムとかYoutubeでも見るぜ?」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあ街中では見かけないね」
[メイン] 結月ゆかり : 「ネットには疎いんですよねぇ…」
[メイン] サンダルフォン : 「…細かい段取りを此方で決めて良いのなら、これ以上は俺からは何も」
[メイン] ピーポくん : 「ニコデスマンの歌ってみたくらいしか知らねぇ…」
[メイン] BLITZ : 「だな、現地を見たりなんなりしないとこれ以上はどうにも」
[メイン] 結月ゆかり : 「んじゃまあ……行きましょーかね」
[メイン] レインコール : 「ま、そういうご時世だから、バーチューバーでもないのに流行ってる彼ってのは……妙ってことさ」
[メイン] レインコール : 「古臭いからね」
[メイン] レインコール : そう、何かを揶揄するように笑って肩を竦めてから。
[メイン]
BLITZ :
「…ノスタルジーだったで済めばいいが」
苦笑いしつつ
[メイン] レインコール : 「質問もいいみたいだし、俺もこれで失礼しようかな。みんなあとはよろしくね。なんかあったら気軽に連絡してくれていいからさ」
[メイン] 結月ゆかり : 「はーい」
[メイン] レインコール : そういって、レインコールは部外秘の資料だけ持って退出し、斜隣の別の会議室に入っていった。むこうでも「やぁやぁ、みんな集まってるみたいだね」とかいいながら。
[メイン] 夢見 心地 : 「は~い」
[メイン] ピーポくん : 「オッケーイ」
[メイン] BLITZ : 「おうよ、よしなに頼むぜ」
[メイン] BLITZ : 「そんじゃ、行動開始ってトコかい?」
[メイン] サンダルフォン : 「了解した。短い間になるだろうが精々上手くやろう」
[メイン] サンダルフォン : 最後に珈琲を飲み終え、男の言葉に頷き席を立つ
[メイン]
BLITZ :
「よろしく頼むぜ」
盾をケースに仕舞い背負う
[メイン] 結月ゆかり : 「(……シンガーソンライターねぇ)」
[メイン] 夢見 心地 : 「よろしく」
[メイン] ピーポくん : 「よろしく頼むぜー」
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあいつも通りやっていきますか・・・」
[メイン] 結月ゆかり : 「(………さて、どうなってますかね)」
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
●情報項目
『有馬誠一について』 情報噂話7 情報ウェブ8 情報UGN8
『世間での有馬誠一の評価』 情報噂話7 情報ウェブ8 情報UGN8
『チケットを入手する』 購入15 情報裏社会8 知識ビジネス10
[メイン] GM :
[メイン] BLITZ : middle「行動開始」登場:任意
[メイン] BLITZ : 40+1d10 (40+1D10) > 40+3[3] > 43
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 31 → 38
[メイン] 結月ゆかり : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+5[5] > 52
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 40 → 43
[メイン] ピーポくん : 38+1d10 登場/リザレクト (38+1D10) > 38+7[7] > 45
[メイン] 夢見 心地 : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+1[1] > 48
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率 : 47 → 52
[メイン] サンダルフォン : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+4[4] > 51
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 47 → 51
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 38 → 45
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 47 → 48
[メイン] BLITZ :
[メイン] BLITZ : 「ま、探したりツテを募るならこんなとこだろうが…アテがある奴いるかい?」
[メイン] 結月ゆかり : 「社会経験ほぼゼロです」
[メイン] サンダルフォン : 「目標と素性がある程度判明している。UGNの力があれば直近の動向くらいは困難もなく調べられるだろう」
[メイン] BLITZ : 「俺はこういうの集めるにはどうにも時間が必要でね」
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあ私はチケット買って来るね」
[メイン] ピーポくん : 「警察の力が通るなら(情報:警察)俺もいけるぜ」
[メイン] 結月ゆかり : 「なるべくいい席でお願いしますね〜」
[メイン] サンダルフォン : 「ほう?買うのは難しいと聞いたが…アテでもあるのかな?」
[メイン] BLITZ : 「軍事方面じゃどうにもねぇ」
[メイン] ピーポくん : 「転売屋はナシだぜ」
[メイン] BLITZ : 「だな、できりゃクリーンに買っておきたいが」
[メイン] 夢見 心地 : 「任せといて!色々と当てがあるのよ」
[メイン] BLITZ : 「そりゃ頼れるぜ」
[メイン] 結月ゆかり : 「頼もしいですねぇ…」
[メイン] ピーポくん : 「それじゃチケットは任せますか」
[メイン] サンダルフォン : 「なら其方は君に一任しよう。良い報告を待たさてもらう」
[メイン] 結月ゆかり : 「……それじゃ、少し誠一について調べてきますよ」
[メイン] BLITZ : 「俺もまぁ、やれるだけやってみるぜ」
[メイン]
サンダルフォン :
「誠一…?」
「なんだ、キミは彼のファンだったのかな?」
その呼び方に些か距離の近さを感じて
[メイン]
結月ゆかり :
「ブフッ……冗談。」
手をひらひらと振って
[メイン] BLITZ : 「…取り敢えず、俺は世間での評判でも調べてみるが…」
[メイン] BLITZ : 「いい感じに纏まるかは別だ、もしもの時は後詰め頼むぜ」
[メイン] BLITZ : と、いう事で早速振っていいか?
[メイン] GM : いいぜ
[メイン] 夢見 心地 : じゃあ私もその後振るかな
[メイン] BLITZ : 『世間での有馬誠一の評価』 情報噂話7 情報ウェブ8 情報UGN8 情報は無いから素振りになりそうだが…
[メイン] GM : いいぜ
[メイン] BLITZ : 1dx>=8 さて… (1DX10>=8) > 6[6] > 6 > 失敗
[メイン] BLITZ : 足りない分は財産で補っちまうか
[メイン] GM : OK
[メイン] 夢見 心地 : ・・・間にあう!
[メイン] 結月ゆかり : いえーい!
[メイン] BLITZ : 財産-2だ
[メイン] ピーポくん : よくやった!
[メイン] system : [ BLITZ ] 財産P : 3 → 1
[メイン]
GM :
『世間での有馬誠一の評価』 情報:噂話7 情報ウェブ:8 情報UGN:8
ライブは好評であり、熱狂的なファンが常に押し掛けている。
チケットもいつも完売で、プレミアまでついている有様だ。
反面、動画配信やネット販売、CDの売れ行きはイマイチであり、ライブほどの人気はない。
辛口な批評家は「ライブパフォーマンスだけのつまらない歌手」とまでコメントを残している。
とはいえ、ライブで奇抜なパフォーマンスをしているわけではなく、ライブだけが人気の理由はイマイチ分かっていない
[メイン] GM :
[メイン]
BLITZ :
「さてさて…何とか纏まったかね」
小さく息を吐いてレポートを抱えつつ
[メイン] サンダルフォン : 「ご苦労。よく纏まっている。実に参考になる資料だ」
[メイン]
結月ゆかり :
「おやおや、頑張りましたねぇ」
レポートを肩から覗きつつ
[メイン] BLITZ : 「とは言え他ともすり合わせたいところだ、怪しいってのは分かるだろうが」
[メイン] ピーポくん : 「ライブだけ人が多いって滅茶苦茶不自然ですやん…」
[メイン] 夢見 心地 : 「確かに怪しいね・・・」
[メイン] BLITZ : 「姿を見せる事が条件か、或いは同じ場所にいるか…」
[メイン] 結月ゆかり : 「……うわっメチャメチャ怪しいじゃないですかぁ」
[メイン] BLITZ : 「答えを出すには拙速かね」
[メイン] サンダルフォン : 「もし仮にレネゲイドに関係がなかったとした場合…それはそれで、何らかの科学的な調査でもした方が人類の発展に役立つと思うがね」
[メイン] 結月ゆかり : 「ま、それは後回しにして」
[メイン] 結月ゆかり : 「取り敢えず、こっちも探ってきます」
[メイン]
BLITZ :
「ああ、他の情報も纏めてくれ…俺は肩が凝っちまった」
肩を回しながら
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあそろそろチケット買ってこようかな」
[メイン] 結月ゆかり : 有馬誠一について調べますかねェ…
[メイン] 夢見 心地 : というわけでチケットチャレンジ行こうか・・・
[メイン] BLITZ : 任せるぜ
[メイン] ピーポくん : 頑張れー
[メイン] 夢見 心地 : 無形の影+コンセントレイト:ウロボロスを宣言するよ
[メイン] 結月ゆかり : 1dx+2 (1DX10+2) > 4[4]+2 > 6
[メイン] 結月ゆかり : 財産点っと
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 財産点 : 3 → 1
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 48 → 54
[メイン]
GM :
『有馬誠一について』 情報:噂話7 情報ウェブ:8 情報UGN:8
シンガーソングライター。23歳。男。
インディーズでの活動は18歳からだが、音楽自体は13歳の頃から熱心にやっている。
誠実かつ真面目な人物で、古臭い作風に拘っているのも「自分が感銘を受けた音楽だから」と常日頃語っている。
作曲から作詩まで自分で手掛けているが、何分、扱うジャンルが古臭く、作品自体も懐古主義的なものが多いため、小さいライブでの細々とした活動が続いていた。
しかし、今年の初めくらいから突然ライブの来客人数が右肩あがりに増えだして、つい一ヶ月前にメジャーデビューが決定した。
だが、音楽自体に以前と変わったところはなく、本人も困惑している様子。
数少ない友人や知人にだけは「まるで自分の成果ではないみたいだ」と、こぼしていたらしい。
[メイン] GM :
[メイン] 夢見 心地 : 精神に判定変更、調達は1
[メイン] 夢見 心地 : (6+0)dx7+1 調達 (6DX7+1) > 10[4,5,6,9,9,10]+10[2,2,8]+10[8]+2[2]+1 > 33
[メイン] サンダルフォン : よくやった!
[メイン] 結月ゆかり : 跳ねたァ!
[メイン] ピーポくん : !
[メイン] 夢見 心地 : よしいい席ゲット
[メイン] BLITZ : こりゃ凄い
[メイン] GM : では最前列がとれた
[メイン] GM : ライブにいくときめたらトリガーだ
[メイン] 夢見 心地 : わかった
[メイン] ピーポくん : わかった
[メイン] BLITZ : わかった
[メイン] 夢見 心地 : 「ほ~いチケット取れたよ~」
[メイン] ピーポくん : 「よくやった!しかも最前列じゃないか」
[メイン] BLITZ : 「ヒュー!良くやるぜ!」
[メイン]
結月ゆかり :
「んで、こっちが資料ですよっと」
サンダルフォンの頭に乗せようとする
[メイン] サンダルフォン : 「…流石の手際だな」
[メイン] BLITZ : 「転売でも買えねぇもんを持ってくるとは」
[メイン] 夢見 心地 : 「いい席余っててよかったよ」
[メイン] 夢見 心地 : 「立ち席は疲れるしねえ」
[メイン]
サンダルフォン :
「そちらもご苦労だ」
資料を軽くかわし、引ったくるように手から取り上げる
[メイン] BLITZ : 「同感だ、荷物が重いしな」
[メイン] BLITZ : 「お、件のシンガーの資料かい」
[メイン] 夢見 心地 : 「資料どれどれ・・・?」
[メイン] 結月ゆかり : 「可愛げないですねぇ〜」
[メイン]
BLITZ :
「…本人も困惑と来たか」
顎に手を当てて
[メイン] ピーポくん : 「ほーん。有馬誠一本人も困惑してるってことは自覚無しかもしくは他の要因が関係してるのかねぇ」
[メイン] サンダルフォン : 「キミの、その人を小馬鹿にしたような態度ほどじゃない」
[メイン] BLITZ : 「ここら辺は見に行けばわかる…かね?」
[メイン] 結月ゆかり : 「言いますねェ…」
[メイン] 夢見 心地 : 「見に行くしかなさそうだね」
[メイン] BLITZ : 「本人なら本人から反応があるだろうし、そうで無いなら判別できるだろ?」
[メイン] 結月ゆかり : 「ま、そういう事になるんでしょうね」
[メイン]
サンダルフォン :
「……これ以上のつまらん口論もナンセンスだな」
「了解だ。現場に向かおう」
[メイン] BLITZ : 「SF映画みたいにスゲー機械でも置いてたらわかる…とは思うが、まぁ見てのお楽しみだな」
[メイン] ピーポくん : 「そうだなぁこれ以上は現地調査するしかねぇな」
[メイン] BLITZ : 「OK、ライブを楽しもうとするかね」
[メイン] 結月ゆかり : 「いえーい」
[メイン] 夢見 心地 : 「よしさあ行こう!」
[メイン] ピーポくん : 「ライブとか行ったことないからオラわくわくすっぞ」
[メイン] 結月ゆかり : 「れっつらご〜」
[メイン]
BLITZ :
「何かあると良いが」
《小さき密偵》のドローンを用意しつつ
[メイン] ピーポくん : 「レッツゴー」
[メイン] サンダルフォン : 「何もない方が…とも言えるがな」
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : trigger 「そして、星は流れた」 登場任意
[メイン] 結月ゆかり : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+2[2] > 54
[メイン] 夢見 心地 : 54+1d10 登場/リザレクト (54+1D10) > 54+10[10] > 64
[メイン] ピーポくん : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+2[2] > 47
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 45 → 47
[メイン] サンダルフォン : 51+1d10 登場/リザレクト (51+1D10) > 51+4[4] > 55
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率 : 52 → 54
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 51 → 55
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 54 → 64
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率B : 0 → 1
[メイン] BLITZ : 43+1d10 (43+1D10) > 43+1[1] > 44
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 43 → 44
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
市内のそこそこ大きなライブハウス。ここで、有馬誠一の定期ライブをやっている。
義理堅い有馬誠一はここでいつもライブを行っているが、メジャーデビューをした今後は流石に頻度も落ちていくだろう。そういう事情も相俟って、チケットの高騰は留まるところを知らない。
期待に満ちた眼差しのファン達が、誰も彼もがそわそわと若干興奮しながら、有馬誠一の出番を今か今かと待ち侘びている。
観客は常連が多いようで、みんなギラついた目だ。
だが、ざわつきながらも、食い入るように未だ無人の舞台を見ている。
[メイン] GM :
[メイン] サンダルフォン : 「…妙な熱気がある。こう言った場では何が起きるかわからん。警戒は怠らないようにしよう」
[メイン] ピーポくん : 「周りの目こっわ!ファンってのはみんなこういうもんなのか?」
[メイン] 結月ゆかり : 「……なんていうか、似合わない雰囲気ですね」
[メイン] 夢見 心地 : 「う~んますます怪しい・・・怪しいと思ってるから怪しいのかもしれないけど」
[メイン]
BLITZ :
「暴動にでもなったらCRASHを羨むことになりそうだ…」
盾を入れたケースを離さないようにしつつ
[メイン] サンダルフォン : 「…さて、今日のスターはいつ出てくることか」
[メイン] BLITZ : 「随分とノスタルジックな作風らしいしな、結構楽しみにしてたぜ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……そろそろですかねぇ?」
[メイン]
GM :
尋常ではない観客たちの様子を他所に……いよいよ、有馬誠一が舞台に現れる。
右手を高く掲げながら、一本のギターを首のストラップから下げてステージにあがる。
観客のボルテージは最高潮に達していたが、有馬がマイクに触れた途端……誰も彼もが、しんと静まり返る。
[メイン] サンダルフォン : 「…」
[メイン] 有馬 誠一 : 「みんな。今日も来てくれてありがとう! みんなの応援のお陰で……俺のメジャーデビューも無事に叶った。ファンのみんなには……感謝してもしたりない」
[メイン] 有馬 誠一 : 「この定期ライブも今後は公演が減ってしまうかもしれないけど……頻度が減っても、出来れば、定期的に続けていきたいと思っている! 今の俺があるのは、地元のみんなと……俺を支えてくれた、友人たちのおかげだ」
[メイン] BLITZ : (ふぅむ…)
[メイン] 有馬 誠一 : 「へへ、ごめんな、前振りが長くなっちまった……MCなんかより、みんな歌を聞きたいよな! 待たせて悪かった! 早速、俺の定番曲からいかせてもらうぜ!」
[メイン] 有馬 誠一 : そういって、ギターを軽くかきならし、唇が着くくらいまで、マイクに口を近づけて。
[メイン]
サンダルフォン :
(話に違わず誠実そうな人間だが…)
(無自覚なら…どのみち…)
[メイン] 有馬 誠一 : 「聞いてくれ! 俺の『Ziggy Star』!」
[メイン] BLITZ : (さて…反応は)
[メイン] 結月ゆかり : 「(………まあ、立派にやってるみたいですねぇ)」
[メイン] 有馬 誠一 : ゆっくりと、まるで絹でも織るかのように、有馬誠一がギターを奏で、歌い始める。
[メイン] ピーポくん : 「(楽しみだろ)」
[メイン]
有馬 誠一 :
笑って。キミの笑顔が好きだから
泣かないで。キミの笑顔が見たいから
君に笑って貰えるなら、僕はそれだけで——満足だから。
[メイン]
有馬 誠一 :
それは、古臭いメロディラインだった。
真新しさなどどこにもない。誰もがどこかで聞いた事があるような……ひどく言えば、聞き飽きたと言われても無理のないメロディ。
[メイン]
有馬 誠一 :
そんな曲だった。技量は確かにプロだけあって、あるのかもしれない。
声量も充分。技術も充分。だが、いってしまえば、それだけだ。
それだけの曲だった。
[メイン]
有馬 誠一 :
それでも……有馬は歌い続ける。
懸命に、身を削るように。
克明に、心を顕すように。
マンネリズム? そう思うならそう思え。
真新しさがない? そう言われるのも無理はない。
懐古主義? 上等だ。
[メイン] BLITZ : (…ふむ)
[メイン]
有馬 誠一 :
柔らかくも、そういった一人の男の決意を感じさせる曲調。
流行のナンバーではないかもしれない。万人に良いといってはもらえないかもしれない。
[メイン] 有馬 誠一 : それでも。
[メイン] 有馬 誠一 : それでも……俺は、これが好きだ。
[メイン]
有馬 誠一 :
自分は、『これ』を伝えたい。
『これ』を……歌いたいんだ。
[メイン] 夢見 心地 : 「(・・・)」
[メイン]
有馬 誠一 :
そんな静かな……熱い想いが込められた……そんな、歌だった。
それが。
それこそが。
[メイン] 結月ゆかり : 「(………随分と上等になってますねぇ、アイツ)」
[メイン]
有馬 誠一 :
……有馬誠一という男が、音楽を通して『叫んだ』、ありったけの思いだった。
みんな、俺はこれが好きなんだ。こういうことを思っているんだ。
[メイン]
有馬 誠一 :
聞いてくれ、届いてくれ。
そして、出来るなら。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 : ……共に、『想って』くれ。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン]
有馬 誠一 :
そんな、歌。
それが、有馬誠一の歌だった。
それが、有馬誠一の込めた想いだった。
それだけを、彼が祈って伝えた歌。
それが……有馬誠一の音楽だった。
[メイン] 結月ゆかり : 「(……ま、流行ってもいいとは思える歌ですかねぇ)」
[メイン] BLITZ : (……)
[メイン] サンダルフォン : (…良い歌い手ではあるが……この熱量の原因になるには些か足りん)
[メイン]
有馬 誠一 :
有馬誠一は必死に歌っている。歌っているが……君たちはそれに気づいてしまう。
その体から……確かにエフェクトが放たれていることを。
[メイン] 夢見 心地 : !
[メイン] 結月ゆかり : 「……ッ」
[メイン]
有馬 誠一 :
分類名「快楽の香気」 ソラリスのイージーエフェクト。
効果を簡単に説明すると……一般人や力の弱いオーヴァードを『気持ちよく』させる薬物を放つエフェクト。
[メイン] BLITZ : (……成程)
[メイン] ピーポくん : 「(来たか エフェクト)」
[メイン]
有馬 誠一 :
つまりこの、ライブにきている観客は……誰も、有馬誠一の歌なんてきいてない。
ソラリスの放つ薬物の虜になって、ラリッてるだけだ。
[メイン] BLITZ : (…なんともな、無くて良かった真実だぜ)
[メイン] 結月ゆかり : 「………ああ、そういう事ですか」
[メイン]
サンダルフォン :
(……だから、それが原因なのだろう)
「…ナンセンスだな」
[メイン] 夢見 心地 : 「(さてどうしようかね・・・)」
[メイン] 有馬 誠一 : 熱狂の中、有馬は歌い続ける。懸命に、必死に、想いを伝えるため。
[メイン] 有馬 誠一 : だが、それが届くことはない。
[メイン] 有馬 誠一 : 観客は誰も……彼の歌に興味など、ないのだから。
[メイン] BLITZ : (とは言え…あっちまったのなら、後は決まってるか)
[メイン]
有馬 誠一 :
ライブが一通り終わり、有馬が「ありがとう!」と笑顔でファンに声を掛ける。
だが、その言葉すら……狂ったようなアンコールの大歓声の前にかき消され、ロクに届いていない。
有馬はそれに少しだけ、悔しそうな顔をしてから……アンコールには応えず、舞台袖へと消えて行った。
[メイン] GM : ファンはそれからも、暫く焦点の合わない目でアンコールと叫んでいたが、徐々にエフェクトの効果が抜けて来たのか、少しずつ沈静化していき、最後には皆「とても良いライブだったなぁ」と口々に感想を述べながら、三々五々散って行った。
[メイン]
BLITZ :
(仕事としては分かり易くて助かるが)
苦笑いも無く
[メイン] GM : 「ほんと、有馬さんのライブは最高だよな」
[メイン]
結月ゆかり :
「……そりゃないでしょう」
その様を見ながら、悔しげに呟く
[メイン] GM : 「ああ、聞いているだけで嫌な事なんか全部忘れられる」
[メイン] GM : 「なんか、CDとちがうんだよなぁ、なんつーかさ……魂の入り方がちがうっつーか」
[メイン] GM : 「そうそう、ガツんとくるんだよなぁ! やっぱ、これが本物のアーティストの格ってやつなのかねぇ!」
[メイン] GM : 「やっぱ音楽は生にかぎるよなぁ! はははは!」
[メイン] GM : 「正直、興奮しすぎちゃって何歌ってるからたまにわからないんだけどよ!!!」
[メイン] ピーポくん : 「(うーん残酷)」
[メイン] GM : 「「「あははははははは!!!」」」
[メイン] 結月ゆかり : 「………」ギリィ
[メイン]
BLITZ :
「…さて、やるこた決まったがどうする?」
チームメンバーに暗に示すようにはしつつ声を掛ける
[メイン]
GM :
ファンたちはライブが終わると、グッズを適当に購入して帰っていく。それこそ、そそくさと。普通のライブのような余韻は微塵もなかった。観客は……驚くほどに即物的だ。
酒場で安酒で騒ぐ客と、大差などない。
[メイン] サンダルフォン : 「どうするだって…?決まっている。あの男は…無自覚なオーヴァードだ。それを保護するのが我々の仕事だろう」
[メイン] 夢見 心地 : 「ヤク吸ってラリってるのこのまま野放しにするのまずいもんね」
[メイン] BLITZ : 「意思表明とすり合わせは基本だぜ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ。」
[メイン] ピーポくん : 「それはそう。言い方悪いが薬中生み出してるのと同じだしな」
[メイン] BLITZ : 「いざって時に行動がズレたら仕事はてんてこ舞いだ、しっかり確認しときたいのさ」
[メイン] 夢見 心地 : 「真面目~」
[メイン]
BLITZ :
「…ま、ヤクはどうにもな」
昔の仕事をちらりと脳裏に掠めさせつつ
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ、何より。これじゃあ奴さんが哀れですから」
[メイン] BLITZ : 「真面目にやってやるのが世のため人の為、何よりシンガー君の為だろ?」
[メイン] 結月ゆかり : 「そーいう事ですねぇ」
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあ楽屋に行く?」
[メイン] ピーポくん : 「まぁ去り際の顔見るに本人も薄々感づいてるんじゃねぇかな」
[メイン] BLITZ : 「俺は構わない、が…交渉とかは任せちまうぜ」
[メイン]
サンダルフォン :
「ああ。だから、こんなものはただの出来の悪い一夜の夢と変わらない」
「早く覚ませてやるのが思いやりというものだろう」
[メイン] BLITZ : 「どうであれここまで答えが出たのなら…だしな」
[メイン] 結月ゆかり : 「………ええ、全く酷い夢ですよ」
[メイン] BLITZ : 「…突入して制圧するような案件じゃないだけマシさ」
[メイン] BLITZ : 「まだどうとでもなる、その過程でダメにしちまう事もあるかもだが」
[メイン] ピーポくん : 「穏便に済むなら越したことはねぇ」
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだね、死人出るよりマシ」
[メイン]
サンダルフォン :
「では楽屋へ」
「こうなった以上は大概の障害は"どうとでもなる"問題になったからな」
[メイン]
BLITZ :
「さぁ、行動再開だな」
控えの方にちらりと視線を向けて
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ」
[メイン] 夢見 心地 : 「さて行きましょう」楽屋の方に行き扉に手をかける
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
楽屋の前までいくと、中から怒声が聞こえてくる。
有馬誠一の声だ。
[メイン] 夢見 心地 : !
[メイン] 有馬 誠一 : 「今日のライブは一体なんなんだ!? 黙ってサクラなんて雇いやがって!」
[メイン] 結月ゆかり : 「……これは」
[メイン] 有馬 誠一 : 「そんなに俺の実力が信用できないか!? レコード会社ってのはどこまで汚い事をやれば……ああ!? そんなことしてないだと!? 嘘をつけ、俺の目は節穴じゃないぞ!」
[メイン] 有馬 誠一 : 「誰も俺の歌なんて……あ、おい、ちょっとまて! 話はまだ……心療内科を勧めるだと!? ふざけるな! おい!!」
[メイン]
BLITZ :
「っと…」
シーッと口に指を当てて他の皆に示す
[メイン] 有馬 誠一 : 「……くそっ!」
[メイン] 夢見 心地 : 「(荒れてるなあ・・・)」
[メイン] ピーポくん : 「すっげぇキレてますやんか」
[メイン] 結月ゆかり : 「……そりゃ、あのザマじゃあね」
[メイン]
有馬 誠一 :
それきり、楽屋から話声は聞こえなくなった。一人のようだ。
普通はこれだけ売れている歌手が一人という事はありえない。ピリピリしている有馬が半ば強引に人払いしているのだろう。
……確保するには絶好のタイミングだ。
[メイン] 夢見 心地 : よし突撃しましょう
[メイン]
BLITZ :
「突入前の最後の確認と行こう、どうやる?」
ハンドサイン交じりに
[メイン] サンダルフォン : 「……暖簾に腕押し…そんな感覚を抱えたまま歌い続ける気分を想像するのは難くない」
[メイン] BLITZ : 「友好的か、強引にでもやるか」
[メイン] ピーポくん : 「いきなり突撃してエフェクト暴発とかしない?大丈夫?」
[メイン] BLITZ : 手を合わせるようなサインをした後、今度は壁を拳で壊すような動きで
[メイン]
サンダルフォン :
「まずは穏便に」
「それで上手くいかないなら強引に、が良いと思うがね」
[メイン] 夢見 心地 : 「強引に心を見ることもできるけど別にそういう案件じゃ無さそうなんだよね」
[メイン] 結月ゆかり : 「……勝手に入ってきた不審者だと思われても印象悪そうですねぇ。少しは偽装しますか?」
[メイン] BLITZ : 「俺も同意見だ、ストレスが掛かっている以上余り、だしな」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあとりあえず話聞こうかな」
[メイン] サンダルフォン : 「偽装したところで誰も寄せ付けない、と言ったムードだがな」
[メイン] 結月ゆかり : 「不法侵入者が5人も押しかける異常事態じゃあ、お話にならないかもって思いましてね」
[メイン] BLITZ : 「あ~…まぁ」
[メイン] ピーポくん : 「それはそう。じゃあ誰が行くか?って話になるわけだが」
[メイン] BLITZ : 「一緒に来てもらうのはもう示しておこう、それで素直に聞くか抵抗するか、だ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……そうですね」
[メイン] BLITZ : 「真の意味で穏便に事が進むことは無い、仕方のない事だ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ま、仕方ないっちゃないですか」
[メイン] BLITZ : 「なら、最低限の面倒事で済む道で行くぞ」
[メイン] 結月ゆかり : 「んじゃまあ、まずは紳士的に」
[メイン] 夢見 心地 : 「紳士的に」
[メイン] BLITZ : 「人数絞るにも交渉人やれる奴はいるのかい?」
[メイン]
BLITZ :
「いざって時の為に全員でも俺は悪くない…ああ」
ピーポをちらりと見て
[メイン] BLITZ : 「…こっち警察いるじゃねぇか、確かに勘違いさせるのか…?」
[メイン]
サンダルフォン :
「人数を絞る意味は感じないがね」
「一人か二人だとただの頭のおかしいファンだと思われる可能性もあるように思う」
[メイン] ピーポくん : 「警察だもんなァ…」
[メイン] 結月ゆかり : 「……しかも外見がコレですし」
[メイン] BLITZ : 「…」
[メイン]
BLITZ :
「俺は今回は全員でいいと思うぜ」
苦笑いして
[メイン] BLITZ : 「もし何かあったら俺の頭の中からレインコールさんにでも連絡が飛ぶさ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ま、色々心配ですが。行きましょうかね」
[メイン] サンダルフォン : 「では決まりだ」
[メイン] 夢見 心地 : 「行こう」
[メイン] BLITZ : 「ああ、行くか」
[メイン] ピーポくん : 「行くかァ…」
[メイン]
BLITZ :
「ブリーチングも無しってのは静かでいいぜ」
ドアに手を掛けて
[メイン] 結月ゆかり : 「…………」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……ん? 誰だ? 鍵ならあいてるよ」
[メイン]
有馬 誠一 :
中では有馬誠一が意気消沈した面持ちで、溜息をついている。
ライブでの快活とした様子が嘘のようだ、相当無理をしているのだろう。
[メイン] 夢見 心地 : 「お邪魔しま~す」
[メイン]
サンダルフォン :
「では失礼」
扉を開け、カツカツと中へと入る
[メイン] 有馬 誠一 : 「……ファンっていう風には見えないな、事務所の誰かか?」
[メイン]
BLITZ :
「っと、どうも有馬誠一さん」
明るめに声を掛けて
[メイン] 有馬 誠一 : 「……心療内科の勧めだったらもう受けたぜ、まぁそのうち薬でも貰い行くよ」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、薄く笑う。
[メイン] サンダルフォン : 「我々が何者か…か」
[メイン]
ピーポくん :
「ぞ
ろ
ぞ
ろ」
[メイン] 結月ゆかり : 「………色々と事情の説明に来ましてね」
[メイン]
サンダルフォン :
「ひとまずは、キミの芸術の本質を理解している者…とでも名乗ろうか」
「…キミが感じているその違和感の答えを持っていると言っても良い」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……え?」
[メイン] 有馬 誠一 : ゆかりをみて、視線を細め。
[メイン] 夢見 心地 : 「これは申し遅れたね」
[メイン] 夢見 心地 : 「夢見社編集長の夢見心地です」
[メイン] 夢見 心地 : 「今日はアポなしでインタビューしに来ました」
[メイン] BLITZ : 「ま、俺はお付きのガードマンかな」
[メイン] ピーポくん : 「俺はただのマスコットだ。気にしないでくれ(^^)」
[メイン]
有馬 誠一 :
「……」
一通りの説明を聞きながら、溜息を吐いて。
「……マスコミのインタビューなら今は全部断ってるんだけどな」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあいいじゃない」
[メイン]
BLITZ :
「世に知らしめるというよりかは、アンタの為ってのも結構あるしな」
[メイン]
有馬 誠一 :
「随分、今は妙なのとつるんでるんだな」
すげない台詞を、ゆかりに向けて……溜息をつく。
[メイン] 夢見 心地 : 「有馬さん正直あのライブだって不信に思ってたりするんでしょ?」
[メイン] ピーポくん : 「あれ?知り合い?」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ、随分と面白い事になってますよ」
[メイン]
BLITZ :
「…」
その想定外の反応に少し驚くが
[メイン] BLITZ : 「ま、ごたごたした世論や評価は今一度話し込んで纏めるのがオススメだぜ」
[メイン]
サンダルフォン :
「…ふん」
ソレを己の口から語らなかったゆかりに不信の目を向けながらも、またすぐに視線を戻す
[メイン] 有馬 誠一 : 「まぁ、突然売れた歌手なんてこんなもんだろ……マーケティングって奴か? 俺はよくしらねぇけどさ」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、どこか投げやりに答える。
[メイン] 有馬 誠一 : 「消費される側なんて……こんなもんさ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……違和感があるってやつですかね?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「まぁな、贅沢いってるとおもうか?」
[メイン] 結月ゆかり : 「……いえ、全く」
[メイン] BLITZ : 「言葉にしたりアウトプットはするだけ得だぜ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……へ、そりゃよかった。叱られるかと思ったよ。このご時世、仕事があるだけありがたいって話でもあるしな」
[メイン] 結月ゆかり : 「あの様子じゃあ、色々疑ぐりたくもなりますよ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……じゃあ、なんだ? マスコミもサクラの疑いとやらで探りをいれてきたってところか?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「事務所はしらねぇってさ」
[メイン] ピーポくん : 「君は観客のことをサクラだと思ってるんだね?」
[メイン] サンダルフォン : 「サクラ?まさか。どうしてキミをそこまでしてスターに仕立て上げる必要がある」
[メイン] 有馬 誠一 : 「誰でもいいんだろ」
[メイン] BLITZ : 「誰でも、ねぇ」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、片手を振る。
[メイン] 有馬 誠一 : 「まぁ、流行なんて『作られるもの』だからな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「たまたま俺が好都合だったってだけじゃねぇのか?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「それともあの観客、マスコミの皆さんからしたら……『歌を聞いているよう』に見えたか?」
[メイン]
結月ゆかり :
「……流行云々には疎いんですよねぇ」
頭を困ったようにかいている
[メイン] 結月ゆかり : 「ああ、それは……全然」
[メイン]
サンダルフォン :
「フフフ。このご時世に懐古主義とも言われかねない歌手をわざわざ…?」
「それこそナンセンスだ」
[メイン] 夢見 心地 : 「・・・貴方にはどう見えたの?」
[メイン]
BLITZ :
「…それを言われちゃ弱いね」
手を軽く振って
[メイン] 有馬 誠一 : 「……理由は俺もわからないよ。俺からすれば、何で俺なのかも納得してないし、あの客の目が俺に無関心であることくらいは察しが付く」
[メイン]
有馬 誠一 :
「それこそ、路上ライブを冷やかされてた頃のほうがまだ聞いてもらえてたと思うぜ。なぁ?」
そう、ゆかりに何かを揶揄するように苦笑して。
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ、そりゃ。全くで」
[メイン] 有馬 誠一 : 「何年ぶりだっけか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「その様子じゃ、そっちはもう足洗ったみたいだな」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ま、無理があったって事で」
[メイン]
有馬 誠一 :
「……そうかい」
それ以上は、聞かなかった。視線を不自然に逸らし、溜息を吐いた。
[メイン] BLITZ : 「…ふむ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「まぁいいや、芸術性がどうとかいってたよな。取材はそのへんのあれか? 業界の欺瞞を暴くとか、そういう趣旨か?」
[メイン]
サンダルフォン :
「では、お望み通りそろそろ本題に入ろうか」
「キミ達もそれで良いかな?」
新聞記者やらなんやらと名乗り、迂遠に話を進めようとする面々の顔を伺いながら
[メイン] 結月ゆかり : 「………ええ、そろそろ正直に行きましょうかね」
[メイン] BLITZ : 「ま、そうだな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「ああ、どう転がっても、音楽業界としちゃナンセンスな話みたいだけどな」
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだね」
[メイン] ピーポくん : 「そろそろ真実を語る時だな」
[メイン] サンダルフォン : 「では」
[メイン] サンダルフォン : 「……これから語ることはキミが信じる信じないに関わらず真実だ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「まるで詐欺師みたいな前口上だな」
[メイン] 結月ゆかり : 「……まあ、そう言われても無理はない」
[メイン] サンダルフォン : 「そういう仕事なのでね」
[メイン] ピーポくん : 「胡散臭いのは事実だしなァ…」
[メイン] 結月ゆかり : 「嘘のような本当の話。なんて言い切るには余りにも嘘くさい」
[メイン] 有馬 誠一 : 「マスコミってのも昨今じゃネットにおされて手練手管ってことか」
[メイン] BLITZ : 「胡散臭い仕事なんていくらでもあるさ」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあ荒唐無稽な話するしこれから」
[メイン]
サンダルフォン :
一つ咳払いをし、
「単刀直入に言おう。キミは既にただの人間ではない」
「キミの歌…いや、キミには、キミの意思に関わらず洗脳に近い状態で惹きつけてしまう力がある」
[メイン]
有馬 誠一 :
「……」
露骨に眉を顰めて、ゆかりを睨む。
[メイン] 結月ゆかり : 「……とまあ、胡散臭いでしょう?証拠をお見せしましょうか」
[メイン]
サンダルフォン :
「…信じられない、と言った顔だ」
「だがどうであれキミはこれからそれを信じることになる」
[メイン] 結月ゆかり : 《影絵芝居》
[メイン] 有馬 誠一 : 「……面白い話とは一応いっとくけどよ」
[メイン] BLITZ : 「おいおい…」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……!?」
[メイン] 結月ゆかり : 影がまるで恐竜のように姿を変えて、挙句ギターを弾き出す
[メイン]
夢見 心地 :
「まあこんな話しても信じるわけないよね」
「だから今からその力の一旦見せるから場所変えて話そうか」
[メイン] 夢見 心地 : <イージーフェイカー:ディメンジョンゲート>
[メイン] 夢見 心地 : UGNのさっき会議してたとこに
[メイン] 結月ゆかり : 「種も仕掛けもございません。正真正銘影の芝居の影絵芝居」
[メイン]
BLITZ :
「大盤振る舞いだな…」
苦笑いしつつサンダルフォンを一瞥する
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 64 → 67
[メイン] 有馬 誠一 : 「……おいおい」
[メイン] 有馬 誠一 : まぁついていく様子は流石にない、むしろ、少し後ずさってから。
[メイン] 結月ゆかり : 「そりゃ、怯えますよねぇ」
[メイン] ピーポくん : 「まぁいきなりこんなもん見せられても困るわな」
[メイン] 有馬 誠一 : 楽屋のテーブルに置いてあったペットボトルの水を手に取って、がぶ飲みし。
[メイン]
サンダルフォン :
「…どの道早いか遅いか、だ」
ブリッツに視線と言葉を返す
[メイン] BLITZ : 「…まぁ、それもそうか」
[メイン] BLITZ : 「さて、気分はどうかな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……薬、もう貰った方がよかったかもな。いやいや、どうせ夢だな」
[メイン] ピーポくん : 「残念だが現実なんだなァこれが」
[メイン] 有馬 誠一 : 「ひでぇ明晰夢だ、そもそも、ゆかりが今更俺に会いに来る時点で……」
[メイン] 結月ゆかり : 「おや、素敵な夢ですねぇ。私に会えるなんて」
[メイン] BLITZ : 「今は夢でもいいが、醒ましちまうとは言っとくぜ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……減らず口までよく出来た夢だ」
[メイン]
結月ゆかり :
「んじゃあ。夢の出口は彼方ですよ。」
ディメンジョンゲートを指さす
[メイン]
有馬 誠一 :
「バカいえ、あっちだろ」
楽屋の出口を指さして。
[メイン] サンダルフォン : 「…流石に今ここから連れて行くのはまずいだろう。空の楽屋を見られると騒ぎになる」
[メイン] 有馬 誠一 : 「やけに俺のこと気遣ってくれる夢だな」
[メイン] BLITZ : 「そうだな、行方不明はどうにも」
[メイン] BLITZ : 「どうだい、これから一つ予定でも組んでくれないかな」
[メイン] ピーポくん : 「それはそう。連れ去り事件の出来上がりだ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……それもそうですねぇ、少し焦りましたか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……醒めない夢だな」
[メイン] BLITZ : 「夢だったら何もないが、そうじゃなかったらちったあ愉快な夢になる」
[メイン] 夢見 心地 : 「そっかあ」
[メイン] 有馬 誠一 : 頭を振ってから、椅子にまた腰掛け直して。
[メイン] サンダルフォン : 「醒めない夢と言うのなら…今年に入ってからはずっと見続けてたんじゃないか?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……」
[メイン] 有馬 誠一 : 信じがたいことの連続だった。それは間違いない。なら、それはつまり。
[メイン] 有馬 誠一 : 「ゆかり」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、古い知人に声をかけて。
[メイン] 有馬 誠一 : 「……なんで歌辞めた?」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、突然尋ねた。
[メイン] 結月ゆかり : 「………持病でしてね、専門用語だけで言えば、変異暴走」
[メイン] 結月ゆかり : 「……好きな物だろうが、なんだろうが問答無用で嫌悪する羽目になる。いやーな病気に罹ったんですよ」
[メイン] 結月ゆかり : 「んでまあ……治療できる先に逃げ込んだ結果、こんな怪しい真似してるわけです」
[メイン]
有馬 誠一 :
「……」
その話を聞いて、有馬は苦笑して。
[メイン] 有馬 誠一 : 「……お互い悪い夢の中らしいな。これが俺一人の夢じゃないことはとりあえず信じるよ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「俺の明晰夢なら、もうちょっと色気があって、俺にもわかる単語しかでないはずだしな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……で、俺も似たような病気なんでつれていきますとかそんなところか?」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあそんな感じ」
[メイン] ピーポくん : 「そゆこと」
[メイン] 結月ゆかり : 「まだ何倍もマシな段階ですがね」
[メイン] 有馬 誠一 : 「じゃあマスコミだのなんだのは全部嘘か」
[メイン] 有馬 誠一 : 「相変わらず嘘が下手だな、ゆかり」
[メイン] 夢見 心地 : 「いや私がマスコミなのは本当よ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「別にそれが目的できてねぇだろ」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあそうだけど」
[メイン] サンダルフォン : 「…まあ、つまるところはそういうことだ」
[メイン] サンダルフォン : 「それらを踏まえた上で、我々に御同行していただけるかな?」
[メイン] BLITZ : 「悪いようにはしない、だなんていくらでも聞いたような文句が欲しいなら言えるぜ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「事務所にアポ取ってるとは思えないな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「まぁでも話くらいなら聞くよ」
[メイン] ピーポくん : 「うわ!ありがとう!」
[メイン] 結月ゆかり : 「……どうも」
[メイン] 夢見 心地 : 「(これで一安心・・・かな?)」
[メイン] GM : 「おやおや、一足遅れてしまいましたかねぇ? いやぁ、UGNの皆さんとは思えないフットワーク。いやはや、感心しますねぇ」
[メイン] サンダルフォン : 「!」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……!?」
[メイン] 夢見 心地 : 「(・・・そううまくいかないよね)」
[メイン]
GM :
楽屋の出入り口に、立ちふさがる影が一つ。
そこに立ちふさがっている……トレンチコートに身を包んだ肥満体の人物は、合成音声のような奇妙な声で笑った。
[メイン] 結月ゆかり : 「……参ったなぁ、最高に邪魔なタイミングで」
[メイン]
サンダルフォン :
UGN、その単語が出た時点で警戒度は跳ね上がる
刀を構え、その人物に向き直る
[メイン] サンダルフォン : 「貴様…FHの人間か!」
[メイン]
BLITZ :
「おっと」
バッグから盾を取り出し
[メイン] ピーポくん : 「これ絶対面倒な奴だろ」
[メイン] GM : 「おおっと、私としたことが自己紹介がおくれましたねぇ……私、こういうものです」
[メイン] 夢見 心地 : 「何か邪魔が入りそうな気はしたけど誰!」
[メイン]
GM :
くすくすと笑いながら……投げてよこしたのはタロットカードのマイナーアルカナ。
金貨の4。
[メイン] BLITZ : 「…珍しく礼儀正しいもんだ、名前を聞いておこうか」
[メイン] コインコレクター : 「改めまして……私は『コインコレクター』。FHエージェントやらせて貰ってます。以後、お見知りおきを」
[メイン] BLITZ : 「随分の洒落こんだやり方だ」
[メイン] コインコレクター : コインコレクターはそういって大仰に会釈をして、低い声で笑った。
[メイン] 結月ゆかり : 「………こりゃ、厄介そうなバカが」
[メイン] 夢見 心地 : 「あっこれはご丁寧にどうも・・・」
[メイン] 有馬 誠一 : 「さっきから聞かない単語の連続だな」
[メイン] BLITZ : 「気にしなくていいさ、今は」
[メイン] サンダルフォン : 「ふむ。コインコレクター…それに…『金貨の4』、金銭への執着…か。わかりやすくて良い名前だ」
[メイン] ピーポくん : 「アイツ悪い奴なんだ!」
[メイン] コインコレクター : 「おやおや、有馬さんの様子をみるに……なぁんにも話してないみたいですねぇ? いやぁ、なんて酷い人達なんでしょうねぇ」
[メイン] コインコレクター : 揶揄するように笑って、人差し指を立て。
[メイン] BLITZ : 「オイオイ、物事の順序たては基本だぜ」
[メイン] コインコレクター : 「有馬さん。これは老婆心からの御忠告なんですがね」
[メイン] 結月ゆかり : 「色々話してますよ。私の成長記録とか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「微塵も信用できねぇけど聞くだけ聞いてやるよ。今更だ」
[メイン] コインコレクター : 「……そちらについて行ったら、一週間後のデビューライブのステージには絶対立てなくなっちゃいますよ?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……!?」
[メイン] 有馬 誠一 : 突如、有馬の目が変わり、一行を見る。
[メイン] 結月ゆかり : 「ああ、はい。多分それは無理です」
[メイン] BLITZ : 「…あ~…そうなるか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……おいおい、話を聞くだけならって俺は言ったろ?」
[メイン] 夢見 心地 : 「う~んそれもそうだね」
[メイン] ピーポくん : 「だからまだ説明の途中だって言ってんだ狼牙!」
[メイン] 結月ゆかり : 「……誠一。ここまで断言してなんですけど」
[メイン] BLITZ : 「話をしなけりゃ答えも出ないのさ」
[メイン] コインコレクター : 「そのままついていったら……施設に缶詰。まぁ、短くみつもっても、半年は娑婆にはでられないでしょうねぇ」
[メイン] 結月ゆかり : 「今すごく混乱してるので、こいつ追っ払ってからお話にしてくれませんか?」
[メイン] 結月ゆかり : 「頭がパンクしそうなんです」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……お前はこういう時にそうやってはぐらかすのは分かってるから、どっちも信用したくないのが偽らざる本音だ」
[メイン] BLITZ : 「お互い医者でもないのに断言は良くないだろうに」
[メイン] 結月ゆかり : 「いえ、割とマジで混乱しているのですよ。楽そうな任務って聞いて集まったら、旧友の名前がポンと出ましてね……」
[メイン] 結月ゆかり : 「なんというか、前もこんな目にあった気がします」
[メイン] サンダルフォン : 「…では聞くがテロリストのキミは、いったいここへ何をしに来たのかな?」
[メイン] コインコレクター : 「私は有馬さんにライブを滞りなく行って欲しいだけですよぉ」
[メイン] コインコレクター : クスクスと笑って、腹を撫でる。
[メイン] サンダルフォン : 「そちらの方が金になる…か」
[メイン] ピーポくん : 「碌でもないこと考えてるぞ絶対」
[メイン] 結月ゆかり : 「……もしや転売ですか?」
[メイン] 夢見 心地 : 「・・・ライブを行えばオーヴァードの覚醒を促せるから?」
[メイン] コインコレクター : 「ふふ、私は彼に相応しい舞台に立って欲しいだけですからねぇ?」
[メイン]
コインコレクター :
UGNからすれば、能力制御がおぼつかない状態の有馬など、無自覚とは言えただの暴走オーヴァードだ。
……有馬がどうなろうと、外に出す理由はもちろんUGN側には微塵もない。
制御できれば話が別であることは確かである。しかし、その可能性は限りなく低い。
反面、FHからすれば能力の制御など……どうでもいい。
むしろ、暴走してもらった方が好都合なくらいだ。レネゲイドの開示を目的とする彼らからすれば、有馬は格好の広告塔である。
……そのままの状態でステージに立たせるに決まっている
[メイン]
結月ゆかり :
「相応しい舞台に立ってるのは認めてやります。相応しい客がいねえってのが問題ですがね」
シュッシュとシャドーをかましている
[メイン] BLITZ : 「…だとしたら、尚更看破できない事も良く知ってるじゃないかい?」
[メイン] コインコレクター : 「勿論。ですが、それは……そちらの都合ですからねぇ?」
[メイン] サンダルフォン : 「……待て。当人を差し置いて話しても仕方がない」
[メイン] BLITZ : 「まあそうなるな」
[メイン] BLITZ : 差し置いてとは言うが、緊急事態だと言わんばかりの視線
[メイン] 結月ゆかり : 「……誠一。ここのセキュリティ思えば雑じゃありません?」
[メイン] 結月ゆかり : 「すげえあっさり入れたんですけれど」
[メイン] ピーポくん : 「本人の意思も大事だがこの状況だとなァ…」
[メイン] 有馬 誠一 : 「俺がヒステリックに人払いしたしな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「とはいえ……こんな不審者丸出しのデブまで通すのはどうにもだけどな」
[メイン] BLITZ : 「言えてるぜ」
[メイン] コインコレクター : 「酷い言いざまですねぇ、ですが、有馬さん、覚えておいてください」
[メイン] コインコレクター : 「私は、少なくともアナタのライブの邪魔はしません。むしろお手伝いをします。それだけ、今日は覚えておいてください」
[メイン] コインコレクター : 「それでは……今日は色々と立て込んでいるようですから、これで失礼します」
[メイン] コインコレクター : 「またお会いましょう」
[メイン]
BLITZ :
「…」
ただただ面倒だと言わんばかりの顔で
[メイン] コインコレクター : そういって、大袈裟に会釈をするとコインコレクターの姿が砂塵で包まれ……そのまま消えた。
[メイン] 有馬 誠一 : 「……手品師ばっかりだな」
[メイン] ピーポくん : 「クソッ逃げやがった!」
[メイン] BLITZ : 「…さて、と」
[メイン] サンダルフォン : 「…どの道ここで争う訳にもいかない」
[メイン]
結月ゆかり :
「……まあ、はい」
見やれば、ティラノサウルスのままの自分の影を見て
[メイン] BLITZ : 「…あー、なんだ」
[メイン] サンダルフォン : 「…まずは、話しをしようじゃないか」
[メイン] BLITZ : 「そう、なるな」
[メイン] 結月ゆかり : 「説明もしますね、ここで話すと色々不安ですが」
[メイン] ピーポくん : 「変なのが湧いてきたせいで話が止まっちまったからなァ…」
[メイン] 有馬 誠一 : 「アンタらだって相当だけどな」
[メイン] ピーポくん : 「それはそう」
[メイン] サンダルフォン : 「それはそうだとも」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、溜息を吐いていたら、電話が鳴り響き。
[メイン] 結月ゆかり : 「返す言葉もねーとはこの事ですよ」
[メイン] BLITZ : 「否定はしないがね…っと」
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだね・・・」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……はい、え? 何? 取材? ヘッドフォンの男……? いや、来てませんけど……迎え?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「えー、あー、はい。わかりました。それじゃ」
[メイン] 有馬 誠一 : そのまま、電話を切って。
[メイン] 有馬 誠一 : 「……不気味な手回しだな、おい」
[メイン] BLITZ : 「…」
[メイン] 有馬 誠一 : ゆかりを睨みつける。
[メイン] 結月ゆかり : 「ヘッドフォンとなると……ああ、レインコールの旦那ですね」
[メイン]
サンダルフォン :
(ヘッドフォン……?)
あの連絡員の顔を思い浮かべ、裏での動きがあったことを察知する
[メイン] 有馬 誠一 : 「変わった芸名だな。いや、HNで活動する業界人も最近は多いか」
[メイン] 結月ゆかり : 「その人が今回のお話持ってきた人です。ドン引きするほど砂糖とミルク入れてました」
[メイン]
有馬 誠一 :
「仲良くなれなさそうだな」
茶はなんでもストレート派。
[メイン] BLITZ : 「好みに関しちゃ仕方ないさ」
[メイン]
サンダルフォン :
「それで、電話はなんだと?」
「個人的な話であるなら無理に聞きはしないがね」
[メイン] 有馬 誠一 : 「取材受けてこいってさ。迎えがくるといわれてるけど……まぁ、アンタらの事だろ多分」
[メイン] 結月ゆかり : 「多分そうですね、どうします?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「どうにも順番がチグハグなんで全然信用してねぇけど、上が言うなら俺もいうことはねぇよ」
[メイン] BLITZ : 「そりゃよかったよ」
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあ・・・いってらっしゃい?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「まぁ、ライブの邪魔云々って話が気に喰わねぇけど……それも説明されるだろうしな」
[メイン] 結月ゆかり : 「はい。説明はしますよ」
[メイン] 夢見 心地 : 「いや私達もついていくのかな?」
[メイン] BLITZ : 「そのほうがいいさ」
[メイン] ピーポくん : 「そこら辺の詳しいところは追々だな」
[メイン]
BLITZ :
「さっきの接触もあるしな」
盾を握り直し
[メイン] 有馬 誠一 : 「どっちにしろ、やることはもうきまってんだ。それに……今回は箱がデカい。今までと違って、ミーハーな客やらサクラやらだけじゃない。古参のファンもみんなきてくれる」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……期待は裏切れない」
[メイン] 有馬 誠一 : 「事務所も力入れてんだし、どこの誰が何いってんだかしらねぇけど」
[メイン] 有馬 誠一 : 「ガツンといってやるさ」
[メイン] サンダルフォン : (………)
[メイン] BLITZ : 「…ああ、言いたい事に関しては言えるだけ言っときな」
[メイン] ピーポくん : 「ソッスネ」
[メイン] BLITZ : 「さぁて、予定をすっぽかしたら何があるかわからん…行くとしようぜスーパースター」
[メイン] 結月ゆかり : 「(……難しいなぁ)」
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : trigger 「任務終了」 任意登場
[メイン] サンダルフォン : 55+1d10 登場/リザレクト (55+1D10) > 55+7[7] > 62
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 55 → 62
[メイン] 夢見 心地 : 67+1d10 登場/リザレクト (67+1D10) > 67+6[6] > 73
[メイン] ピーポくん : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+5[5] > 52
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 47 → 52
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 67 → 73
[メイン] 結月ゆかり : 54+1d10 登場/リザレクト (54+1D10) > 54+3[3] > 57
[メイン] BLITZ : 44+1d10 (44+1D10) > 44+6[6] > 50
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率 : 54 → 57
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 44 → 50
[メイン] レインコール : 支部の会議室で、レインコールは資料を広げ。
[メイン] レインコール : 「まぁ、色々面倒は残っているが、とりあえず、検査結果でたよ」
[メイン] BLITZ : 「そりゃよかった、見せてくれ」
[メイン] レインコール : 有馬の検査書類を、最初並べた資料のようにテーブルに並べた。
[メイン] サンダルフォン : 「……拝見しよう」
[メイン] ピーポくん : 「どれどれ?」
[メイン]
結月ゆかり :
「…………」
資料を手に取る
[メイン] レインコール : 「幸いにもジャームではなかった、恒常の基礎侵蝕率は60%前後。かなり高い値ではあるが、まだ訓練でどうにかできる範囲だ」
[メイン] レインコール : 「とりあえず、半年も訓練施設に放り込めば問題ないね」
[メイン] BLITZ : 「おーっと…そう来たか」
[メイン] レインコール : へらへら笑って。
[メイン] 結月ゆかり : 「………随分と嵩んでますねぇ」
[メイン] サンダルフォン : 「半年か……」
[メイン] 夢見 心地 : 「半年かあ・・・」
[メイン] レインコール : 「有馬君には簡単にレネゲイドについて説明したら、すぐにでも訓練施設に移ってもらう予定だよ」
[メイン] BLITZ : 「イージーだけかと思ったが、思ったより…だな」
[メイン] ピーポくん : 「こればっかりはどうにか納得してもらうしかないわな」
[メイン] レインコール : 「FHの介入が考えられるから、君達にはその護衛をしてもらう感じかな。納得?」
[メイン] レインコール : レインコールは首を傾げる。
[メイン] BLITZ : 「納得できなくとも、表にはどうにもだ」
[メイン] レインコール : 「関係ないだろう。世間的には情報操作だけで済ます。急病で舞台からは消えて貰う」
[メイン] レインコール : 「彼本人は彼がどういったところで施設にぶち込んで終わりだ」
[メイン] ピーポくん : 「まぁ…そらそうか」
[メイン] BLITZ : 「まぁな」
[メイン] 結月ゆかり : 「ん〜……で、誠一にはどれほど説明を?」
[メイン] 夢見 心地 : 「まあ仕方ないよネ・・・」
[メイン] レインコール : 「最低限のレクチャーだけすませたけど、まぁ納得はしてないね」
[メイン] レインコール : 「ライブをやれないって事にはこれっぽっちもね」
[メイン] BLITZ : 「だろうな、だが…」
[メイン] 結月ゆかり : 「……うーん、ライブかぁ」
[メイン] BLITZ : 「仕方のない事だってのは変わらないモンだ」
[メイン] BLITZ : 「世間を狂わせる可能性があるってのを知るしかない、望めど望まねど覚醒しちまってるんだしな」
[メイン] レインコール : 「ま、夢だったっていってるしね。それに、彼からすれば古参ファンが勢ぞろいしてくれるタイミングだ。『試したい』って気持ちもそりゃあ、あるんだろうけどね」
[メイン] レインコール : それはもうほとんど願いだろう、「まだ自分の歌を聞いてくれる人がいるかもしれない」という、切なる願いだ。
[メイン] レインコール : 生き甲斐とも言える、今はそれだけを支えに彼は音楽活動をしていたのだろう。
[メイン] 結月ゆかり : 「……UGNの方で歌でも歌ってもらいます?オーヴァード相手なら、アレは効きません」
[メイン] レインコール : 「彼がそれで納得するならね」
[メイン] レインコール : へらへら笑う。
[メイン] BLITZ : 「…ぶち壊しにさせるくらいなら納得できずに流すしかないさ」
[メイン]
サンダルフォン :
「…罹ったのが、偶々本人の健康には問題ないが危険な奇病だったというだけのことだ」
「他の病で倒れるのとそう差はない」
[メイン] ピーポくん : 「納得はしねぇだろうなァ…」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ、足の骨がへし折れて休むってのと同じです」
[メイン] レインコール : 「違いがあるとすれば、もう次はないだろうってことだね」
[メイン] BLITZ : 「貧乏くじを引いちまったってのを知るしかない」
[メイン] レインコール : 音楽業界で、これだけ金のかかったらデビューライブをフイにして半年以上姿を消すのだ。
[メイン] レインコール : もう再起は不可能だろう。
[メイン] ピーポくん : 「彼には他の道を探してもらうってことで…駄目かな…どうかな…」
[メイン] 夢見 心地 : 「どうだろ・・・」
[メイン] サンダルフォン : 「…残酷なようだが、その地位とてエフェクトの力の介入があって得たモノかも知れない」
[メイン] サンダルフォン : 「…いや、ほぼ確実にそうだろう」
[メイン] BLITZ : 「…どちらにせよ、時間が要るんだ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……それでも、今よりはマシになると信じてますよ」
[メイン] BLITZ : 「無理矢理にでも時間を作ってもらうしかない、今大事なものをフイにするしかなくても…」
[メイン] 結月ゆかり : 「歌も聞けねえ観客がいるライブを続けるよりは、ずっと……」
[メイン]
サンダルフォン :
「……中継してライブ映像でも流してやれば良い」
「それで上手くいかないならば本人も諦めはつくさ」
[メイン] BLITZ : 「…兎にも角にも、望んだ形にはできない、妥協できるかも怪しい」
[メイン] 夢見 心地 : 「・・・もう一回本人に話聞いてみる?」
[メイン] 結月ゆかり : 「ええ、要相談ですよ」
[メイン] レインコール : 「ま、それは好きにしていいけどね。どっちにしろFHが狙ってるから彼の身辺警護は必要だ」
[メイン] 夢見 心地 : 「それもそうだった」
[メイン] BLITZ : 「…だな」
[メイン] ピーポくん : 「あのコインコレクターとかいう奴がなんか企んでるみたいだしな」
[メイン] BLITZ : 「困った事になったぜ」
[メイン] レインコール : 「施設側にも都合がある、準備できるまでの期間は……丁度一週間だ」
[メイン]
サンダルフォン :
「まあ、最早彼が何と言おうと既に関係ない段階だ」
「精々彼が此方の提案を聞き妥協点を探ってくれるほど利口であってくれることを祈るばかりさ」
味のしない珈琲を無表情に啜る
[メイン] 結月ゆかり : 「……1週間」
[メイン] ピーポくん : 「一週間かァ…オラなんか嫌な予感がすっぞ」
[メイン] BLITZ : 「一週間」
[メイン] 夢見 心地 : 「一週間」
[メイン] BLITZ : 「長い防衛戦は勘弁だがな…」
[メイン] レインコール : 「それまでは近隣支部で『保護』する。君達にも詰めて貰う。ま、今後の仕事についての説明はそれくらいだね」
[メイン]
サンダルフォン :
「了解だ」
空になったカップを置きながら、目を閉じたまま答える
[メイン] ピーポくん : 「わかった」
[メイン] レインコール : 「表向きは体調崩して療養ってことにしてる。このまま順調にいけば『悪化した』ってことでライブは欠席だ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……どうも」
[メイン] BLITZ : 「把握したぜ」
[メイン] 夢見 心地 : 「わかった」
[メイン] レインコール : 「じゃ、そういうわけであとよろしく」
[メイン] レインコール : そういって、レインコールはまた資料をまとめて出て行った。
[メイン] BLITZ : 「仕事としては、仕方のないと割り切れるとしても…FHの行動が気がかりだ」
[メイン] サンダルフォン : 「ああ。ああいう癖のあるタイプのニンゲンは簡単には折れまい」
[メイン] 結月ゆかり : 「……ええ。厄介な事に」
[メイン] ピーポくん : 「ライブのお手伝いがどうとか言ってたしなァ…」
[メイン] 夢見 心地 : 「確実になんやかんやしてくるよね・・・」
[メイン] BLITZ : 「スーパースターの機嫌取りは顔を見知りに一任したいところだが、こればっかしは腕っ節の話になりそうだ」
[メイン] BLITZ : 「襲撃、唆し、或いは漏洩…妨害工作はいくらでもできる連中だしな」
[メイン] BLITZ : 「ったく、いつの世もテロリストには手を焼くぜ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……厄介事が山のようです」
[メイン] ピーポくん : 「テロリストは国家権力で殲滅だ!」
[メイン] サンダルフォン : 「ふっ。頼もしいじゃないか」
[メイン] 夢見 心地 : 「国家権力はいいよね・・・」
[メイン]
BLITZ :
「さて、それじゃあ早速スーパースターのSPをやるとするか」
盾を構えて立ち上がり
[メイン] BLITZ : 「行こうぜ、奴さんを守ってやらねぇとな」
[メイン] 夢見 心地 : 「うい」
[メイン] 結月ゆかり : 「……頑張りましょう」
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[ロイス] system : [ 夢見 心地 ] ロイス : 2 → 3
[雑談] system : [ BLITZ ] ロイス : 2 → 6
[ロイス] system : [ 夢見 心地 ] ロイス : 3 → 4
[メイン]
サンダルフォン :
『ソイツの名は』 シーンプレイヤー:サンダルフォン
登場:任意
[メイン] サンダルフォン : 62+1d10 登場/リザレクト (62+1D10) > 62+3[3] > 65
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 62 → 65
[メイン] ピーポくん : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+7[7] > 59
[メイン] BLITZ : 50+1d10 (50+1D10) > 50+7[7] > 57
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 52 → 59
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 50 → 57
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン : 「…さて、襲撃を待つなどと悠長なことは言ってられない性質なのであの男の居所を探ってはいるが…」
[メイン] コインコレクター : 「おや、お探しですか?」
[メイン] コインコレクター : 暗がりから、その肥満体は突如姿を現した。
[メイン] サンダルフォン : 「そうそうお前のような奴を…」
[メイン] ピーポくん : 「ウワーッ!」
[メイン] サンダルフォン : 「……?」
[メイン] サンダルフォン : 「!?」
[メイン] コインコレクター : 「『商談』でしたら、いつでも請け負いますよ……ふふふ」
[メイン] BLITZ : 「随分とサービスがいいこって」
[メイン] ピーポくん : 「急に出てくるなよチビるだろ」
[メイン] コインコレクター : 「私は荒事は好みませんからねぇ。それに、皆さんは見たところ……有馬さんに同情的でいらっしゃる」
[メイン] BLITZ : 「そう見えるかい?」
[メイン] コインコレクター : くつくつと笑って。
[メイン] サンダルフォン : 「チッ…どこで情報を…」
[メイン] サンダルフォン : 「まあ良いだろう。お前の言うように、我々とて彼の将来や夢を嬉々として潰したいわけではない」
[メイン] BLITZ : 「まあな、だがそれと一緒に絆される程でもないさ」
[メイン] ピーポくん : 「これはこれ、仕事は仕事だ」
[メイン] コインコレクター : 「私も仕事ですからねぇ」
[メイン] BLITZ : 「だろうな」
[メイン] コインコレクター : 「それに、彼はそんなに畏れる必要がありますかねぇ? 全然危険性なんて大したことないでしょう?」
[メイン] コインコレクター : 「皆さんのような強大なオーヴァ―ドと比べればね」
[メイン] ピーポくん : 「お前あの薬中と化した観客見てないんだな?」
[メイン] コインコレクター : 「あんなもの、ワーディングを自覚的にいつでも自分の都合で振り回せる皆さんに比べれば可愛いものじゃあないですかね?」
[メイン] サンダルフォン : 「どうだかな。彼の仕事は大衆に向けて行うモノだ。影響力と言う意味では我々など凌いでいるさ」
[メイン] ピーポくん : 「程度の問題じゃねぇつってんだ狼牙!」
[メイン] BLITZ : 「安全の保証なんてないのさ」
[メイン] BLITZ : 「幾つものテロを見た、薬を使うものも勿論…スーパースターの魅せたソレは似たようなもんだ」
[メイン] コインコレクター : 「なら、アナタもわかっているんじゃあないですか?」
[メイン] BLITZ : 「医者の保証も裏付けも無い薬品の無差別投与なんてオーヴァード以前に許されないぜ?」
[メイン] コインコレクター : 「UGNが公然と行う白色テロの片棒を担いでいるという事実にね」
[メイン] コインコレクター : クスクス笑う。
[メイン] BLITZ : 「ハハ、よく言うぜ」
[メイン] サンダルフォン : 「…今貴様と何が正しいかなどと言うことを論ずるつもりはない」
[メイン] BLITZ : 「少なくとも白くも無いテロリストの提案に乗るには厳しいしな」
[メイン] ピーポくん : 「論点のすり替えはテロリストの十八番ってか?」
[メイン] コインコレクター : 「ふふ、煙に巻かれてはくれませんか。では、建設的な御話をしますか」
[メイン] サンダルフォン : 「ああ。貴様は『商談』ならば乗ると言ったな?」
[メイン] BLITZ : 「建設的、ねぇ」
[メイン] コインコレクター : 「ええ、勿論ですよ」
[メイン] サンダルフォン : 「…こうして出てきたということは、貴様から我々に持ちかけられる商談はあるのか?」
[メイン] コインコレクター : 「勿論、皆さんはなんだかんだで彼には本当はライブをさせてあげたい。それは偽りのないことでしょう?」
[メイン] コインコレクター : 「でも、UGNの規定では難しい。そういうお話ですよね?」
[メイン]
サンダルフォン :
「…俺個人は納得しているがね」
「だが彼の納得はそこにない。まだ可能性の模索も済まん内から人の自由意志を奪うなど、それこそナンセンスだからな」
[メイン] BLITZ : 「俺は仕方ないと知ってるさ、彼自身が向き合うほうが嬉しいがね」
[メイン] ピーポくん : 「そりゃできるならやらせてあげたいがそのために無茶をするのは本末転倒だ」
[メイン] コインコレクター : 「私はもう結構このプロジェクトに実弾つっこんじゃってるんで、ライブできないなら実行部隊動かすことも視野なんですよね」
[メイン] コインコレクター : 「でも、出来ればそんなことはしたくありません」
[メイン] ピーポくん : 「何言ってんだお前ェ!」
[メイン] コインコレクター : 親指と人差し指で丸をつくって。
[メイン] コインコレクター : 「お金かかりますからねぇ?」
[メイン] サンダルフォン : 「ふん。実にわかりやすい行動原理で此方としては助かる」
[メイン] BLITZ : 「ハッ、そりゃあわかりやすいもんだ」
[メイン] コインコレクター : 「だから、私個人としては彼に速成訓練を受けさせて、ライブ当日だけなんとか出られる程度の具合に誤魔化して欲しいんですよねぇ」
[メイン] コインコレクター : 「勿論、タダでとはいいません。私からも機材や技術は提供させていただきます」
[メイン] コインコレクター : FHの訓練メニューや機材の調達も厭わないということだ。
[メイン] コインコレクター : 実働部隊を動かすよりはずっと安い。
[メイン] BLITZ : 「……」
[メイン] ピーポくん : 「へ~!」
[メイン]
サンダルフォン :
…つまりは技術提供。
UGNとしても利益は大きい話だ
[メイン] サンダルフォン : 「……なるほど」
[メイン] コインコレクター : 「私も仕事ですからねぇ、中身はどうあれ体裁は整えて貰わないと困るんですよ」
[メイン] コインコレクター : 「たとえ道化の舞台になるとわかりきっていたとしてもね」
[メイン] BLITZ : 「つまり、形式だけでもライブさえ有ればお前にとっては良いわけだ」
[メイン] BLITZ : 「バレさえしなければマネキンでも良いってか?」
[メイン] サンダルフォン : 「彼自身の歌には人を動かす力はない、と」
[メイン] コインコレクター : 「ま、そのあたりはどちらも興味はないんですよ」
[メイン] コインコレクター : 「人が動いて金が動けば私はそれでいいですから」
[メイン] サンダルフォン : 「ああ。俺たちとしてもそれは思惑の合致するところだ」
[メイン] サンダルフォン : 「彼にエフェクトを使わせずにライブさえ滞りなく行えれば、それで良い」
[メイン] ピーポくん : 「ふ~ん」
[メイン]
BLITZ :
「…お前は乗り気なのかい?」
怪訝な目でサンダルフォンを見つつ
[メイン] サンダルフォン : 「………ひとまずはそうだと言っておこう」
[メイン] BLITZ : 「OK、まあいいさ」
[メイン] コインコレクター : 「ま、私から提供できる前向きで建設的な御話はこんなところです」
[メイン] BLITZ : 「ソレが飲まれなきゃ正面衝突ってワケか、わかりやすいぜ」
[メイン] コインコレクター : 「ふふ、仕事ですからね。とはいえ、お互い……つまらない怪我はしたくないでしょう?」
[メイン] サンダルフォン : 「その場合、ライブ後に彼の身柄は我々が抑える…という了解で構わないか?」
[メイン] コインコレクター : 「ええ、私はお金稼ぎたいだけですからね」
[メイン] ピーポくん : 「ほ~ん」
[メイン] BLITZ : 「まあいいさ、どちらにせよ此処で結論を出せるもんじゃ無い」
[メイン] サンダルフォン : 「他のFHの人間が奪取に来る…ということも…まあ、ないか」
[メイン] コインコレクター : 「彼はCDの売り上げが出せない以上、どうせ一発屋以上になれませんから」
[メイン] コインコレクター : 「ここで終点ですよ、アーティストとしてはね」
[メイン] BLITZ : 「とはいえ、まあつまらない話じゃなかったぜミスターコインコレクター」
[メイン] コインコレクター : 「ふふ、なら私も足を運んだ甲斐がありましたよ」
[メイン]
サンダルフォン :
正直なところ、彼の歌の出来栄えや歌手としての将来性についてはその辛辣な評価が正しいのだろう
ならばこそFHが、損得を考えるのならざわざわざいくつもの部隊を動かしてまで彼の身柄を抑えようとするとも思えない
[メイン] サンダルフォン : 「…ひとまずの話は了解した。だが結論がすぐに下せる話でもない」
[メイン] ピーポくん : 「そゆこと」
[メイン] サンダルフォン : 「一度持ち帰って…と言う奴にしても構わないか?」
[メイン] BLITZ : 「此処にゃ今回のメンバー全員でも無いのでね」
[メイン] コインコレクター : 「それは勿論。では、本日はこれで」
[メイン] コインコレクター : 「また、近いうちにお会いしましょう」
[メイン] BLITZ : 「そりゃどうも」
[メイン] コインコレクター : そういって、またコインコレクターは大仰に会釈すると……砂塵の中に姿を消した。
[メイン] BLITZ : 「……さて、と」
[メイン]
サンダルフォン :
「ふん……」
話が通じる相手だからこそ、却って嫌になるということもある。
[メイン] BLITZ : 「他の二人にも話を通すかい?」
[メイン] ピーポくん : 「そりゃもちろん」
[メイン] サンダルフォン : 「ああ」
[メイン]
BLITZ :
「OK、ソレなら今の光景を見るのが早いか」
そう言って軽く頭を叩くようにして
[メイン] サンダルフォン : 「…上の者へ話は通すか?」
[メイン]
BLITZ :
「今の記録を二人に送っておく、さっさと行くか」
《タッピングオンエア》を使いつつ
[メイン] BLITZ : 「一つ聞くが」
[メイン] ピーポくん : 「勝手にテロリストと密約したら問題だろ」
[メイン] BLITZ : 「お前は今回の話を受けるつもりかい?」
[メイン] サンダルフォン : 「…どうかな」
[メイン] BLITZ : 「第一に、まず確かな事として国家権力としてはテロリストの提案ってのは乗られるもんじゃないぜ」
[メイン] ピーポくん : 「それはそう」
[メイン]
BLITZ :
「大真面目に、ライブに後押ししたいのなら口チャックって事だ」
苦笑いして
[メイン] サンダルフォン : 「では彼にどのようにして独自の訓練とやらを受けさせる?」
[メイン] サンダルフォン : 「目を盗んで…などと。それこそ無理な話だろう」
[メイン] サンダルフォン : 「ライブに行かせるのならどの道上の了解は必要だ」
[メイン] BLITZ : 「…ふうむ」
[メイン] BLITZ : 「ま、そうさな」
[メイン] BLITZ : 「正直言ってしまえば俺としてはどこまで信憑性があるかなんてわかったもんじゃない以上どうとも決めかねるさ」
[メイン] BLITZ : 「先に二人とも意見を合わせてから上に仰げば良い」
[メイン] サンダルフォン : 「…まあ、何にせよここの3人で語らっていて結論の出る話でもない」
[メイン] BLITZ : 「だな」
[メイン] ピーポくん : 「話し合うなら全員でだな」
[メイン] サンダルフォン : 「……ああ」
[メイン] サンダルフォン : 「そうだな」
[メイン]
ピーポくん :
インスピ発動
このコインコレクターとのやり取りをレインコールへ打ち明けた場合の反応が知りたい
[メイン]
GM :
そりゃFHとの取引なんてそもそもテロ組織との取引なんだから認めるわけがないけど、速成訓練については「やるだけやるならいいんじゃない?」とはいう
その際に機材やノウハウを独自に持ち込んだところで出所まではきかないだろう
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 59 → 61
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率B : 0 → 1
[メイン] サンダルフォン : (…さて、秤はどちらへ傾くか)
[メイン] サンダルフォン : 思わぬ形で進展のあった事態を考慮しながら、己の行動に多少の困惑を覚えつつもそのまま街を去った
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン :
[メイン]
夢見 心地 :
『質問タイム』 シーンプレイヤー:夢見
登場:夢見、他はインスピ後
[メイン] 夢見 心地 : 73+1d10 登場/リザレクト (73+1D10) > 73+2[2] > 75
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 73 → 75
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 : <インスピレーション>
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 75 → 77
[メイン] 夢見 心地 : 『はいGMさん質問いいかな?』
[メイン] GM : はい
[メイン] 夢見 心地 : 『有馬誠一のライブ出演をUGNから許可貰う方法ってある?』
[メイン] 夢見 心地 : 『どうせならこのゲームもハッピーエンドで終わらせたいからね』
[メイン] GM : ちゃんと制御できれば普通のオーヴァードと同じなんだから断る理由はない
[メイン] 夢見 心地 : 『なるほどじゃあトレーニングすれば大丈夫そうかな?』
[メイン] GM : わからない
[メイン] 夢見 心地 : 『いつもありがとね!それじゃ!』
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 結月ゆかり : 57+1d10 登場/リザレクト (57+1D10) > 57+5[5] > 62
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率 : 57 → 62
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率B : 0 → 1
[メイン] BLITZ : 57+1d10 (57+1D10) > 57+10[10] > 67
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 57 → 67
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率B : 0 → 1
[メイン] ピーポくん : 61+1d10 登場/リザレクト (61+1D10) > 61+10[10] > 71
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 61 → 71
[メイン] サンダルフォン : 65+1d10 登場/リザレクト (65+1D10) > 65+3[3] > 68
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 65 → 68
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] レインコール : 「で、速成訓練したいんだっけ?」
[メイン] レインコール : 書類を片付けながら、レインコールはへらへら笑う。
[メイン] サンダルフォン : 「話が早くて助かる。まあ、そういうことになるな」
[メイン] ピーポくん : 「そゆこと」
[メイン] BLITZ : 「一応アテはあるそうな」
[メイン] 結月ゆかり : 「イエス。まあそういう事です」
[メイン] 夢見 心地 : 「そのために機材とかの持ち運び許可をですね」
[メイン] レインコール : 「まぁやるだけやるのは構わないよ。成功率は低いだけで、無意味ってわけじゃないしね」
[メイン] レインコール : 「機材とか人員そっちで準備するならそれは勿論。今から教官を招集してる暇はないから、君達が担当になるしね」
[メイン] BLITZ : 「なに、教える側はまぁ分からんこともない」
[メイン] 結月ゆかり : 「教えるのが得意か……と問われると否ですが、腐ってもエージェントです。頑張りますよ」
[メイン] レインコール : 「当人もやる気みたいだしね」
[メイン] レインコール : 「有馬君、一人で訓練もうやってるよ、『やらない理由はない』ってんで」
[メイン] レインコール : 「まぁ教本かしてあげてるだけだから、捗々しい結果は出てないけどね」
[メイン] 夢見 心地 : 「乗り気ならよかった」
[メイン] BLITZ : 「…だな」
[メイン] 結月ゆかり : 「……全力でやるしかないですねぇ」
[メイン] レインコール : 「……まぁ、でも、いいのかい?」
[メイン] サンダルフォン : 「…………何が」
[メイン] BLITZ : 「…ほん」
[メイン] 夢見 心地 : 「・・・?」
[メイン] 結月ゆかり : 「……」
[メイン] レインコール : 「今なら彼は全部『人のせい』にできるし、『自分の不幸を呪う』だけで済む」
[メイン] レインコール : 「これ以上、悪夢に付き合う必要はなくなる」
[メイン] レインコール : 「でも、万一速成訓練が成功したら……」
[メイン] レインコール : 「『見なくてもいい悪夢』をみることになるだろう」
[メイン] 夢見 心地 : 「・・・それでも」
[メイン] 夢見 心地 : 「彼の悪夢は見ないと覚めないと思うんです」
[メイン] 結月ゆかり : 「………ええ」
[メイン] サンダルフォン : 「……それでも、その選択には彼の意思と努力が介在する」
[メイン] サンダルフォン : 「何もわからぬままただ奪われることに比べればマシだと思うがね」
[メイン] ピーポくん : 「やらぬ後悔よりやる後悔ってな」
[メイン] レインコール : 「……まぁ、そこまでいうなら、当人もやる気だから止めないよ。UGNとしては、早く訓練が終わるにこしたことはないしね」
[メイン] 結月ゆかり : 「どうも、ご配慮感謝します」
[メイン] レインコール : 「何、俺も仕事してるだけさ」
[メイン] 夢見 心地 : 「ありがとうレインコールさん・・・」
[メイン] サンダルフォン : 「…まあ、そもそも彼が速達訓練とやらをこなせなければそれまでの話だがな」
[メイン] レインコール : 「そういうことだね。元々はチルドレン用のメニューだし、一般人にはキツいと思う」
[メイン] 結月ゆかり : 「……でしょうねぇ」
[メイン] 夢見 心地 : 「(それに短時間で仕上げるためにFHの器具も使うとなると余計きついだろうなあ)」
[メイン]
サンダルフォン :
「…では、ご機嫌よう」
「時間もないのだろう?手早く始めてしまおう」
[メイン] レインコール : 「ああ、よろしくね」
[メイン] 結月ゆかり : 「……はい」
[メイン] 夢見 心地 : 「またね~~~~!!」
[メイン] ピーポくん : 「またね~~~!」
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] 有馬 誠一 : 有馬は、一人で支部の訓練所にいた。
[メイン] 有馬 誠一 : RCなど当然わかるわけもなく、教本に書かれていることのうち……今できそうな事をひたすらに続けている。
[メイン] 有馬 誠一 : 基礎的な体力の向上や、実際に効果があるかどうかあやしい精神統一などだ。
[メイン] 有馬 誠一 : ただ、それを黙々と続けている。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン]
サンダルフォン :
「…さて、お邪魔させてもらおうか」
カツカツと、遠慮なくその場所に踏み込む
[メイン] 結月ゆかり : 「はい、お邪魔しますっと」
[メイン]
有馬 誠一 :
「……」
視線をそちらに向けながらも、基礎訓練……筋力トレーニングを行う。RC訓練においては、意味はほとんどない。やらないよりマシ程度なものだ。
[メイン] ピーポくん : 「熱心にやってるねぇ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……これしか手がないらしいからな」
[メイン] 夢見 心地 : 「お邪魔しま~す」
[メイン] 有馬 誠一 : 「レネゲイドとやらの危険性は良く聞かされたし、俺も……ファンを薬漬けにしたいわけじゃない」
[メイン] 結月ゆかり : 「………ええ。そうでしょうね」
[メイン]
サンダルフォン :
「相変わらず理解は早くて助かるよ」
「で、その訓練を今のまま続けても間に合いそうにないことも理解してもらえているかな?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「説明は受けてる。でも、個人差もデカいんだろ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「じゃあ、やらない理由はない……イカサマでもなんでも、俺の為に準備された舞台で、準備してくれた人たちは俺も含めてそれを知らなかったんだ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「なら、その期待は裏切れない」
[メイン] サンダルフォン : 「ならば多少…いや、俺の目から見てもかなりキツイことをしてでもそれを叶えたいと言う認識で構わないか?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……何かしてくれるってのか?」
[メイン]
サンダルフォン :
「……」
ゆかりに視線を送る。俺の機械的な説明よりは彼女の口から告げた方がいいだろう
[メイン] 結月ゆかり : 「……まあ、要するに。かなりの無茶をするって事ですよ」
[メイン] 結月ゆかり : 「FHとかいう頭のおかしい連中の訓練メニューやら機材やらの力を借りて、今回のライブを成功させようってわけです」
[メイン] 結月ゆかり : 「……人に勧められるような物じゃあ断じてありませんが、UGNが用意できる品だけだと、限界が近いのも事実です」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……」
[メイン] 有馬 誠一 : 大人しく、それを、真面目な表情で聞いて。
[メイン] 有馬 誠一 : 「一つだけ、聞かせてくれ」
[メイン] 有馬 誠一 : そう、問うた。
[メイン] 結月ゆかり : 「ええ、なんですか?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「教えたって事はやらせてくれるってことだよな」
[メイン] 有馬 誠一 : 「理由をきいてもいいか?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……ゆかりや、みんなからすれば……そこまでする必要はないだろ?」
[メイン] 結月ゆかり : 「……私の理由は、だいたい3つですね」
[メイン] 結月ゆかり : 「あなたが友人だという個人的理由が一つ。特性から考えて、良好な精神状態を整えておきたいという組織人としての理由が一つ。」
[メイン] 結月ゆかり : 「後は……真っ当な形での、あなたのライブを見てみたい。とかですかね」
[メイン] 有馬 誠一 : くすりと、笑って。
[メイン] 有馬 誠一 : 「全面賛成ってことじゃねぇか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「ありがとよ、ゆかり」
[メイン] 結月ゆかり : 「いえいえ、皆さんの協力もあっての事ですから」
[メイン] サンダルフォン : 「……礼を言われるようなことではない。そも、キミからすれば突然やってきてライブの話を取り潰そうとしている悪の組織と何も変わりはしないだろうに」
[メイン] 有馬 誠一 : 「聞いてみりゃでも厚労省の認可もあるんだろ。じゃあ、仕方ねぇさ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「道があるだけマシだ、それに……これだけ協力者がいるんだ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「退く理由はねぇ」
[メイン] サンダルフォン : 「………例えその道の先にキミの望まぬ結果があってもか?」
[メイン]
サンダルフォン :
「既にレインコールに似たようなことを言われたかも知れないが、それだけ苦しい訓練の果てにキミが報われるとは限らない。いや、報われない目算の方が高いかも知れない」
「それでも退かないんだな?」
[メイン] 有馬 誠一 : 「結果を知るためにやることだ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「ああ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「それに……今回は本当に多くの人が来る」
[メイン] 有馬 誠一 : 「その中に……一人、たった一人でも俺の歌を『聞いてくれる人』がもしいたとすれば」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……俺は、その期待は裏切れない」
[メイン] サンダルフォン : 「……そういうものか」
[メイン] 結月ゆかり : 「…………いい事言うじゃないですか」
[メイン] ピーポくん : 「よく言った!お前は誇りだ!」
[メイン] 有馬 誠一 : 「音楽やってる奴なんて、みんなそんなもんだぜ」
[メイン] 夢見 心地 : 「心配は杞憂だったね」
[メイン]
サンダルフォン :
創作、それは元より人間ではない自分には理解し得ない感覚であるが、そこに強い思いがあることはわかった。
だからそれで良いのだ
[メイン] サンダルフォン : 「…なら善は急げだ。早速取り掛かろうじゃないか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「ああ……もう」
[メイン] 有馬 誠一 : 「止まってる時間も惜しいからな……!」
[メイン] 有馬 誠一 : 「早速、頼むぜ」
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] サンダルフォン : オリジンレジェンドを発動!精神の達成値+2!
[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 68 → 70
[メイン] サンダルフォン : 8DX+3>=10 RC (8DX10+3>=10) > 9[1,2,2,3,4,5,9,9]+3 > 12 > 成功
[メイン] 結月ゆかり : 5dx+2(5DX10+2) > 10[2,3,4,8,10]+3[3]+2 > 15
[メイン] 夢見 心地 : そのまま知識で精神判定!
[メイン] 夢見 心地 : (6+1)dx 【精神】 (7DX10) > 7[1,5,5,5,6,6,7] > 7
[メイン] 夢見 心地 : 今は無理しない!この後侵蝕率嵩むからね!
[メイン] BLITZ : 気合!!!
[メイン] BLITZ : 3dx (3DX10) > 8[1,4,8] > 8
[メイン] ピーポくん : 5dx+5>=10 (5DX10+5>=10) > 5[3,5,5,5,5]+5 > 10 > 成功
[メイン] 結月ゆかり : !
[メイン] サンダルフォン : 3つ成功か!
[メイン] BLITZ : !!
[メイン] 有馬 誠一 : じゃあふっていいか?
[メイン] 有馬 誠一 : +4だな
[メイン] 夢見 心地 : OK?
[メイン] サンダルフォン : 構わない…か!
[メイン] ピーポくん : いけー!
[メイン] 夢見 心地 : いけー!
[メイン] BLITZ : なんとかなると信じている
[メイン] 結月ゆかり : 頑張れー!!
[メイン] 有馬 誠一 : 6dx+4 では祈れ (6DX10+4) > 10[2,4,6,7,9,10]+8[8]+4 > 22
[メイン] 有馬 誠一 : はい!
[メイン] サンダルフォン : !
[メイン] ピーポくん : !
[メイン] 有馬 誠一 : 成功!
[メイン] 夢見 心地 : !
[メイン] ピーポくん : よくやった!
[メイン] BLITZ : !
[メイン] 夢見 心地 : よくやった!
[メイン] BLITZ : よくやった!
[メイン] サンダルフォン : よくやった有馬!レネゲイドの方はそこそこ才能があったんだな!
[メイン] 結月ゆかり : よくやりました!
[メイン] 有馬 誠一 : まぁオーヴァードになれる時点でな!!
[メイン] BLITZ : ひでぇ言いよう、まあそう
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : climax 「Star」 全員登場
[メイン] BLITZ : 67+1d10 (67+1D10) > 67+2[2] > 69
[メイン] 夢見 心地 : 77+1d10 登場/リザレクト (77+1D10) > 77+3[3] > 80
[メイン] system : [ BLITZ ] 侵蝕率 : 67 → 69
[メイン] ピーポくん : 71+1d10 登場/リザレクト (71+1D10) > 71+3[3] > 74
[メイン] サンダルフォン : 70+1d10 登場/リザレクト (70+1D10) > 70+1[1] > 71
[メイン] system : [ ピーポくん ] 侵蝕率 : 71 → 74
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 77 → 80
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率B : 1 → 2
[メイン] 結月ゆかり : 62+1d10 登場/リザレクト (62+1D10) > 62+4[4] > 66
[メイン] system : [ 結月ゆかり ] 侵蝕率 : 62 → 66
[メイン] GM : 有馬誠一の速成訓練は、奇跡的に成功した。
[メイン] GM : だが、それは蓋だけあけてみれば、普通ならありないほどの厚遇で訓練をしたからという部分もあった。高いレネゲイド耐性を持つエージェント5人にさらには『恵まれた訓練器具』など、これほどの手厚い環境を揃えられたオーヴァードはそうそういないだろう。
[メイン] GM : 世界にあるのは、妥当な過程による妥当な結果だけだ。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
一同は有馬の計らいでVIP席が準備された。
会場は満員御礼、VIP席ことS席も埋まり切っている。
残念ながらレインコールはいない。
色々と急な変更などもあったため、偉い人達にまだ頭を下げて回っている。
[メイン] コインコレクター : 「いやぁ、間に合ってよかったですねぇ」
[メイン] ピーポくん : 「うわ出た」
[メイン] コインコレクター : 指定席のすぐ隣に、コインコレクターが腰掛けていた。まぁ、スポンサーに違いはない。
[メイン] BLITZ : 「随分と堂々としてるもんだぜ」
[メイン] コインコレクター : 「私も皆さんもやましいことは何もしてないですからねぇ」
[メイン] 結月ゆかり : 「……まあ、あなたに助けられたのも事実ですし、妥協すべき所はありますか」
[メイン] 夢見 心地 : 「肝が据わってるなあ」
[メイン] ピーポくん : 「言うねぇコイツゥ~」
[メイン]
サンダルフォン :
(お前の所属組織はいるだけで罪だと思うが…)
[メイン] サンダルフォン : …とは言えここで俺が台無しにするわけにもいかないので黙っておくが…
[メイン] コインコレクター : 「ま、せいぜいライブを楽しみましょう。泣いても笑ってもこれで終わりですからね」
[メイン] BLITZ : 「言わぬが華だぜ」
[メイン] コインコレクター : 有馬は速成訓練に成功したとはいえ、普通の訓練も当然受けることになっている。これは彼の侵蝕率の安定などの為にも必要な事だ。
[メイン] 結月ゆかり : 「ええ、黙って聞いててくださいな」
[メイン] コインコレクター : 故に、もうこれが終われは半年は休業。CDなどの音源は売り上げが望めない以上、休止期間中に彼の名前が売れることは恐らくない。
[メイン] コインコレクター : そうなれば、あとはどうなるかなんて……大筋は誰でも予想できることだ。
[メイン]
サンダルフォン :
「………ナンセンスだな」
「今はこのライブを待つだけで良い」
[メイン] コインコレクター : 「今はお互いの幸運を喜びながら、共にライブを楽しもうではありませんかぁ。私もグッズの在庫がはけるまでは撤収したくありませんので」
[メイン] サンダルフォン : 「いや貴様そんな所の利権にまで絡んでるのか…」
[メイン]
結月ゆかり :
「………さて、やっとまともなライブが見られそうですねェ……」
コレクターを無視して舞台に目を向ける
[メイン] ピーポくん : 「金のことばかりだなこのカネカネの実の全身金人間め」
[メイン] BLITZ : 「先の事は、アイツ自身が納得するさ….」
[メイン] コインコレクター : 「儲けられるタイミングでガッツリ稼いですぐに撤退が投資の基本ですよ。おっと、はじまりそうですね」
[メイン] 夢見 心地 : 「そろそろ始まるね」
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン]
有馬 誠一 :
照明が徐々に落とされ……ステージの中央に立っているのは……無論、有馬誠一。
マイクを握り締め……有馬は目を見開く。
[メイン] 有馬 誠一 : 「ここ至るまで、俺は本当に色々な人達のお世話になった」
[メイン] 有馬 誠一 : 「……こういう時のために、筆舌に尽くしがたいって言葉があるんだなって……今は分かるぜ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「俺の音楽と感謝の全てを、この歌で表現する」
[メイン] 有馬 誠一 : 「聞いてくれ……俺の思いの丈全て!!」
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン]
有馬 誠一 :
静かなメロディ。それでも確かに会場に響く、確かな技術と声量。
エフェクトは完璧に制御され、暴走の兆しは微塵も見えない。
有馬誠一の腕一本、本当の歌。
[メイン]
有馬 誠一 :
それは研ぎ澄まされた……今までの有馬誠一のライブでも至高の出来だった。
エフェクトの制御によって、有馬の迷いもはれ、その自信の背を押す様に、長年の鍛錬期間がその腕に応えた。
[メイン] 有馬 誠一 : その歌は間違いなく過去最高のモノだった。有馬誠一はこの一件を通して、オーヴァードとしてだけでなく……アーティストとしても一歩また高みへと近づいていたのだ。
[メイン] 結月ゆかり : 「(……やっぱり、凄いですね)」
[メイン]
有馬 誠一 :
今までのそれとは一線を画す、有馬誠一の新境地。
その歌は、間違いなく観客の元にまで届き。
[メイン] 有馬 誠一 : 観客も皆、その歌を聞いて、静かに……そして。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] GM : ――失望した。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 「……なんかさ、いつもと、違わないか?」
[メイン] GM : 「ああ、全然違う、こう胸に届かないっていうかさ」
[メイン] GM : 「舞台が広すぎるのか……いや、でも、手を抜いてるんじゃないか? いくらなんでも違い過ぎる」
[メイン] GM : 「いつもと全然違う、こんなの、有馬さんの歌じゃねぇよ!」
[メイン] GM : 「偽物だろ! 本物をだせ!!」
[メイン] GM : 「有馬誠一をだせ! ふざけるな! いくら払ったと思っているんだ!!」
[メイン]
GM :
罵声はあっというまに会場を埋め尽くし。
行儀よくしていたはずの聴衆にすら、同調圧力という名の狂気が伝播していく。
[メイン] GM : 「有馬さん! どうしちまったんだよ!! はやく、いつものやってくれよ!」
[メイン] GM : 「そうだ、そうだ、いつもの、いつもの奴を出してくれよぉおお!!」
[メイン] 結月ゆかり : 「………うるさいですねぇ」
[メイン] GM : 「そんな、『聞いた事ない歌』なんかじゃなくてさぁ!!」
[メイン]
GM :
普通のライブならこんな事はありえない。
だが、今回は違う。
……彼等は別にライブにきていたわけではない。
[メイン] 結月ゆかり : 「………言いやがりましたね、このクソども」
[メイン] 夢見 心地 : 「(うわぁ)」
[メイン]
GM :
今までずっと……ソラリスのドラッグパーティに出席していただけなのだ。
最初から、音楽なんてもとめていない。
いや、最初はそれを求めていたのかもしれない。
それでも、一度でも垂らされた極上の蜜の味をしってしまえば……結果は言うまでもない。
[メイン]
GM :
それでも、有馬は歌う。
絶叫するように歌い続ける。
大丈夫だ、わかっていたことだ。
こうなるとわかっていた。
[メイン] サンダルフォン : 「それでも、彼等に非はないよ」
[メイン]
GM :
それでも、歌う。歌い続ける。
好きだから。逃げたくないから。
ただ、自分の全力をぶつける。
全力を、全部を、すべてを出し切って。
歌を、歌う。
[メイン] BLITZ : 「…事故と変わらないさ」
[メイン] ピーポくん : 「連中も言ってしまえば被害者だもんなァ…」
[メイン]
有馬 誠一 :
俺の、歌を!!
聞いてくれぇえええええええ!!!!!
[メイン] BLITZ : 「ああ、被害者だな…」
[メイン] 結月ゆかり : 「………嗚呼、そうですね。暴れ出すようなら対処はしますが……雑音に耳を向けるのも手間です」
[メイン]
サンダルフォン :
「…良いから、聞くんだ」
「彼の歌を」
[メイン]
有馬 誠一 :
サビに入る。
魂のこもった絶叫。技量と感情が噛み合った最高の一節。
それが紡がれた途端。
[メイン] 夢見 心地 : 「暴れ出したならピーポ君出番だね」
[メイン] 結月ゆかり : 「勿論、ライブに来たんですから。歌を聞きますよ」
[メイン] BLITZ : 「こんなに精一杯歌ってるんだ、目を逸らしたら失礼だぜ」
[メイン] ピーポくん : 「暴徒鎮圧するよりは歌を聞いていたいからなァ…」
[メイン] 有馬 誠一 : 突如、観客たちの罵声が、まるでそっくり反転したかのように、歓声へと変わった。
[メイン]
有馬 誠一 :
歓喜の声。誰もが有馬を求めるようにステージに手を伸ばし、罵声から一転して黄色い絶叫を上げる。
その中心にいる有馬は。
[メイン] 有馬 誠一 : 「……っ!!」
[メイン] 有馬 誠一 : 苦渋に塗れた表情で、それでも歌い続けていた。
[メイン] サンダルフォン : 「…いや待て。様子がおかしい」
[メイン] 有馬 誠一 : 何かと、懸命に戦い続けるかのように。
[メイン] BLITZ : 「…」
[メイン] 結月ゆかり : 「………流石に、限界が来ますか」
[メイン]
有馬 誠一 :
全身から放たれる……極上のソラリスエフェクト。
有馬は当然そんなもの発動させるつもりは無い。先ほどまで制御は完璧だった。
今だって彼の理性は全力で抗っている。
だが。
それでも。
……理性と衝動は別物だ。
[メイン] 有馬 誠一 : 今も、歌いながら、理性と衝動の狭間で戦い続けている。
[メイン] 夢見 心地 : 「ああ・・・」
[メイン] 有馬 誠一 : 罵声と歓声が交互に現れる、邪教の祭典のような悍ましいライブ。
[メイン] BLITZ : 「…難儀な生き物だぜ」
[メイン] 有馬 誠一 : その中で、有馬は額に脂汗を浮かべたまま、抗い……戦い続けていた。
[メイン] 結月ゆかり : 「……見事なもんですよ、振り回されてばっかりの私としては、完全に追い抜かれた気分です」目は静かに、有馬だけを見つめている
[メイン] コインコレクター : 「ここまで、ですかね」
[メイン] コインコレクター : ぱちぱちと、気の抜けた拍手をコインコレクターが送る。
[メイン] コインコレクター : 「音楽なんてどれだけ偉そうに言っても、所詮は他者から承認を得る為に行う創作活動であり、やっていることは自己表現という名の承認欲求稼ぎに過ぎない」
[メイン] コインコレクター : 「舞台に立つものである以上、人格そのものともいえる創作性を……今回でいえば、音楽性を否定されて、まともでいられるはずもない」
[メイン] コインコレクター : 「いくらカッコつけたところで、これが結局本音ですよ。当人ですら目を背けたい汚い欲望。痛みに耐えられるといくらクチでいおうが、実際に麻酔無しで開腹手術などすれば誰でも泣き叫ぶ」
[メイン] コインコレクター : 「いくら御高説を垂れたところで、所詮人間など……報酬系の奴隷に過ぎない」
[メイン]
結月ゆかり :
「………」
隣がやかましいが、無視をして歌に集中する
[メイン] コインコレクター : 「あれじゃあ、いつまでも持たないでしょう」
[メイン]
有馬 誠一 :
有馬は、舞台で歌い続けている。泣き叫びながら。
それでも、エフェクトは制御と暴走の波を激しく繰り返している。
いくら有馬が理性でそれをコントロールしようとしても、「認められたい」「褒められたい」という、誰でも持つ当たり前の衝動がそれを裏切る。
レネゲイドはあくまで衝動に従う。
それは、有馬に限った話ではない。
[メイン] コインコレクター : 「いくら能力を制御し、いくら理想を唱えたところで……無意識化にある欲望には勝てない。これはそれだけの結果ですよ」
[メイン] BLITZ : 「まるで負けたような言い方だが、別にそうでもないだろ」
[メイン]
コインコレクター :
レネゲイド拡散装置も、小賢しいエフェクトも、必要ない。
ただ、待つだけでいい。欲望と衝動に飲み込まれるまで。
だから、コインコレクターはFHとしてはほぼ何もしなかった。ただただ見ていた。
それだけで……十分なのだから。
[メイン] コインコレクター : 「結果は見えたと思いますけどね?」
[メイン]
結月ゆかり :
懸命さを、必死さを。己が衝動に負け手放した尊さを。見逃すまいと、聞き逃すまいと。
そして……何かがあれば。せめて助けになろうと、舞台を見つけ続けている
[メイン] ピーポくん : 「え?何か言った?ごめん汚すぎて雑音かと思ったわ」
[メイン] BLITZ : 「見えてたとしても、やらないってのは選択しないもんさ」
[メイン] 夢見 心地 : 「とりあえず今はあの香気だけでもとめるよ」
[メイン] 夢見 心地 : <禁じられし技>
[メイン] 有馬 誠一 : だが、そこで。
[メイン] サンダルフォン : 「何を……!?」
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 80 → 82
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 82 → 83
[メイン] 有馬 誠一 : 有馬が、目を見開く。
[メイン] 結月ゆかり : !
[メイン] ピーポくん : 「!」
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] BLITZ : 「世の中には理不尽で満ち溢れてて、俺らの手じゃそりゃどうにもならないが…ま、それでも見届ける為に…」
[メイン] 有馬 誠一 : 余計なことしてんじゃねぇ。
[メイン] 有馬 誠一 : これは、こいつは。
[メイン] 有馬 誠一 : 『俺』のライブだ。
[メイン] 結月ゆかり : 「……ハハッ」
[メイン] BLITZ : 「…だろうな」
[メイン]
有馬 誠一 :
未だ、舞台の中央で有馬はただ歌い続け、その歌をまるで聞いていない群衆にただ讃えられている。
誰も彼の言葉を聞かない。誰も彼の歌を聞かない。誰も彼を理解しない。
それでも、有馬は……一縷の望みを託すように、ただ、歌い続ける。
[メイン] 結月ゆかり : 「……いいですねぇ、いいですよ」
[メイン] ピーポくん : 「よく覚悟した!お前は誇りだ!」
[メイン]
有馬 誠一 :
有馬は歌い続けている、泣きながら、嗚咽を漏らしながらも歌い続けている。
それは最早、創作活動などと呼べる代物ではない。
それでも、そんな有馬を囲んだ観衆は彼に大歓声を送り続けている。
ただ、泣きはらし、嗚咽をもらし、ほぼ絶叫しているだけの男を賞賛している。
まるで、「ずっとそうしていろ」といわんがばかりに。
[メイン] 有馬 誠一 : だが、それでも。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 : 8dx+4 目標20 (8DX10+4) > 8[1,1,2,2,4,7,7,8]+4 > 12
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 : ふざけんな
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 : ロイス取得
[メイン] ピーポくん : !
[メイン] 夢見 心地 : !
[メイン] サンダルフォン : !
[メイン] 結月ゆかり : そう、まだだ!
[メイン] BLITZ : !
[メイン] 有馬 誠一 : 結月ゆかり 〇羨望/嫉妬 「俺は諦めない」
[メイン] 有馬 誠一 : タイタス化
[メイン] 有馬 誠一 : 12+1d10 (12+1D10) > 12+1[1] > 13
[メイン] 有馬 誠一 : まだだ
[メイン] 有馬 誠一 : サンダルフォン 〇信頼/不安 「俺は結果を見届ける」
[メイン] 有馬 誠一 : 13+1d10 (13+1D10) > 13+2[2] > 15
[メイン] サンダルフォン : まだだろう!
[メイン] 有馬 誠一 : Blitz 〇連帯感/恐怖 「これが俺の歌だ」
[メイン] 有馬 誠一 : 15+1d10 (15+1D10) > 15+10[10] > 25
[メイン] 夢見 心地 : !
[メイン] ピーポくん : !
[メイン] BLITZ : !
[メイン] サンダルフォン : !
[メイン] 有馬 誠一 : エフェクトが完全に制御され。
[メイン] 有馬 誠一 : 快楽の香気が消え去り、再び会場は罵倒に包まれ。
[メイン] 有馬 誠一 : あらゆる歓声が消えうせる。
[メイン] 有馬 誠一 : 失意と瞋恚が怒声となって会場を満たす。
[メイン] 有馬 誠一 : だが、それでも。
[メイン] 有馬 誠一 : 有馬誠一は。
[メイン] 有馬 誠一 : ――歌い続ける!
[メイン] BLITZ : 「…こりゃ最高のライブさ、ホントによ」
[メイン]
結月ゆかり :
「───」
ただ、ただ。心に眩しすぎるほどの光景を焼き付けていく
[メイン] コインコレクター : 「……やれやれ」
[メイン] コインコレクター : 帽子を深くかぶり直し、コインコレクターもまた……席を立つ。
[メイン] コインコレクター : 「これ以上は、見届ける必要もなさそうですね」
[メイン] コインコレクター : どこか、残念そうに。だが、声色は軽く。
[メイン] BLITZ : 「多少古臭いってヤツかもだが、悪くないだろ?」
[メイン] サンダルフォン : 「金にならんからか?」
[メイン] コインコレクター : 「そういうことです。生憎と音楽は私はわかりませんしね。それに……」
[メイン] コインコレクター : 「FHに居場所がないオーヴァードのことなんて、これ以上見てても仕方ないですからね」
[メイン]
BLITZ :
「そうかい、じゃあさよならか」
軽く手を振る
[メイン] ピーポくん : 「へっ!ザマァ見ろ!」
[メイン] コインコレクター : 多くの観客がそうするように、コインコレクターもまた、会場を後にする。
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあね」
[メイン] コインコレクター : 罵声が、少しずつ減っていく。
[メイン] 有馬 誠一 : 一人、また一人と、観客が減っていき。
[メイン] BLITZ : 「…」
[メイン] 有馬 誠一 : ついに、罵声が消えうせた時。
[メイン] 有馬 誠一 : 会場に残っていたのは……ほんの十数人。
[メイン] 有馬 誠一 : いや、違う。
[メイン] 有馬 誠一 : 「――ほら、やっぱりいるじゃねぇか」
[メイン] 有馬 誠一 : 「期待を裏切っちゃいけない人達がよ」
[メイン] 結月ゆかり : 「…………」
[メイン] 有馬 誠一 : 十数人も、いるのだ。
[メイン] 有馬 誠一 : 共に『想う』人達が。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 : その後、有馬誠一は最後の一曲迄しっかりと歌い切った後。
[メイン] 有馬 誠一 : 天にその手を突き上げて……意識を手放した。
[メイン] 夢見 心地 : !
[メイン] 有馬 誠一 : その顔に張り付いた笑みは……どこまでも強気で、どこまでも不敵で。
[メイン] BLITZ : 「っと…」
[メイン] 有馬 誠一 : ――はは、見ろよ、お前ら。
[メイン] 結月ゆかり : 「……お疲れ様でした、とても、とっても。これ以上のない、ライブでしたよ」
[メイン] サンダルフォン : 「フッ…」
[メイン] ピーポくん : 「おーおー、いい顔してんじゃんよ」
[メイン] 有馬 誠一 : 俺は、『勝った』ぜ。
[メイン] 夢見 心地 : 「乗り越えたね・・・」
[メイン] 結月ゆかり : 歌が終わった、アンコールができそうにないのは残念だが……さて、贈るべき物を贈るため。手を構える
[メイン] 結月ゆかり : 手を大きく鳴らす、一度二度。続けて行い拍手に変える。
[メイン] 夢見 心地 : 拍手に続く
[メイン] 結月ゆかり : 私に贈れる物など、この程度でしかないのだいれど、あなたの成した事には到底足りない労いなのだけれど
[メイン] 結月ゆかり : どうか、この想いを贈らせて欲しい
[メイン] サンダルフォン : 「…言葉は不要だな」
[メイン] サンダルフォン : ただ手を打ち鳴らす
[メイン]
BLITZ :
「良いもんだったよ」
拍手をし続ける
[メイン]
ピーポくん :
「勝者には盛大な拍手をってな」
拍手を送る
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : その後、有馬誠一のライブはSNSなどで酷評され、加えて直後の病気療養による活動休止がトドメとなり、メジャーデビューは事実上フイになった。
[メイン] GM : 有馬誠一自身も過度の疲労と多くのロイスの喪失、そしてエフェクトの過剰制御などが原因となり、二週間の昏睡状態となった。
[メイン] GM : ジャーム化は免れ、訓練もまた再開される事になったが……有馬誠一はそれらの後遺症からいくらかの記憶を失ってしまった。
[メイン] GM : 記憶の回復の見込みは……なさそうだ。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン : ED 『審判の鐘』 シーンプレイヤー:サンダルフォン
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン : …結局の所、あの選択が彼にとって良かったのかどうかはまだ判断がつかない
[メイン] サンダルフォン : ただ…これだけは言える
[メイン] サンダルフォン : 少なくともあの男は…有馬は…
[メイン] サンダルフォン : あの場で、確実に、『勝った』のだと
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン : 「……お前もそうは思わないか?」
[メイン] サンダルフォン : 「あの時、有馬は報酬や利益などを超えて…何か大事なもののために戦った、と」
[メイン] コインコレクター : 「ふふ、どうでしょうね……私からすれば、とんだ大損をしたと思いますが」
[メイン] コインコレクター : 「しかし……彼の価値観からすれば、それは間違いなく『勝った』といえるのでしょうね」
[メイン] サンダルフォン : 「…意外だな。他人の価値観を認めるタイプだったか」
[メイン] コインコレクター : 「商売するためには必要な事ですからねぇ? とはいえ、有馬さんみたいな手合いの価値観は『お金にならない』ので、お客様にはできませんけどね」
[メイン]
サンダルフォン :
「フッ…そうか。オーヴァード…その中でも特にFHエージェントには奇特なものも多いが…比較的お前は話が通じるようだな」
「…ああ、たしかにそうでなくては商売も出来んか」
[メイン] コインコレクター : 「『商談』は会話が基本ですからね。荒事は実入りが少ないですから、最終手段ですよ」
[メイン] サンダルフォン : 「では…」
[メイン] サンダルフォン : 「今からお前にはその最終手段を取ってもらうことになるな」
[メイン] コインコレクター : 「おやおや、物騒ですねぇ。あまり利益になるとは思えませんが……UGNエージェントとしては見過ごせないといったところですか?」
[メイン] サンダルフォン : 六枚羽根を広げ、構えを取る
[メイン] サンダルフォン : 「なに、簡単なことだ」
[メイン] サンダルフォン : 「アイツの歌を…戦いを見て」
[メイン] サンダルフォン : 「利害を省みて、お前達のような衝動の怪物を野に放っておいた今までの自分を恥じただけさ」
[メイン] コインコレクター : 「価値観の相違でしかないとおもいますけどねぇ、いやしかし……それが致命的であることも彼が示してしまいましたか」
[メイン] コインコレクター : 「そうなるとここは……損切と思って、応じるほかないですかね?」
[メイン] サンダルフォン : 「ああ。悪いが…逃すつもりはない…!」
[メイン] サンダルフォン : 「さあ…審判の鐘を響かせよう…!!」
[メイン] サンダルフォン : この鐘が、誰に届くことがなくとも───
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] サンダルフォン :
[メイン] ピーポくん : ED 『国家権力の朝は早い』 シーンプレイヤー:ピーポくん
[メイン]
ピーポくん :
「特殊強襲部隊出撃!」
🚙三三三三三三
[メイン] 一般通過テロリスト : 「おわァアアア~~~っ!!!」
[メイン] ピーポくん : 「俺がただのマスコットにでも見えたか?」
[メイン]
ピーポくん :
「絶好調だ!死ね!」
[メイン] ピーポくん : 「R拘置所へ連行しろ!」
[メイン] ピーポくん : 「朝っぱらからテロリスト共がふざけやがって…」
[メイン] ピーポくん : ~♪
[メイン] ピーポくん : 「ハイハイ?え?レインコールさん?あっそう……うす」
[メイン]
ピーポくん :
ピッ
「もぉぉぉぉぉまたかよぉぉぉぉ」
[メイン] ピーポくん :
[メイン] ピーポくん :
[メイン] ピーポくん :
[メイン] 有馬 誠一 : その後の有馬誠一の扱いは、UGNでは別段特筆する必要のない事ばかりだった。
[メイン] 有馬 誠一 : 記憶は消え、侵蝕率も特殊体質に変質したことで極めてフラットな位置で安定した有馬は……驚くほど安定したRCによりエフェクトを完全かつ精密に制御できるようになり、訓練所では一時話題になった
[メイン] 有馬 誠一 : 分類でいうと、「安定体」と呼ばれるDロイスが発現したためだ、
[メイン] 有馬 誠一 : 訓練所の教官曰く、「基礎訓練を教えた連中が上手かったんだろう」とのこと。
[メイン] 有馬 誠一 : しかし、話題と裏腹に……元々の出力が小さすぎる彼はエージェントとして駆り出されることはなく、記憶の処置も事実上できている関係から、UGNからは「戦力外」……つまりは一般市民と大差がない人材として扱われることになった。イリーガルですらないということだ。
[メイン]
有馬 誠一 :
こうして、決して元通りにはならなかったが。
有馬誠一の日常は……取り戻された。
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン]
有馬 誠一 :
西日の差す、駅前広場。夕方過ぎ。
往来が人で溢れるその広場の一角。そこで。
[メイン] 有馬 誠一 : 「みんな! 今日は来てくれてありがとう!」
[メイン]
有馬 誠一 :
せいぜい数人の聴衆と、気のない様子で有馬に視線だけを向ける通行人達に囲まれて。
有馬誠一は……ギターをかき鳴らす。
音楽関係の記憶は、すべて消えたはずだ。
半年間の訓練所生活は、勿論そういったものとは無縁のはずだった。
自分が歌手であったことすら彼は覚えていない。
それでも。
それでも……有馬は、まだ。
[メイン] 有馬 誠一 : 「早速だ、路上ライブじゃ時間も限られてる! 手早く得意のナンバーからいくぜ! こいつは俺自身も……いつの間にか思いついてた曲なんだ」
[メイン] 有馬 誠一 : 「タイトルは!」
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] 有馬 誠一 : ED有馬誠一 「Ziggy Star」
[メイン] 有馬 誠一 :
[メイン] BLITZ : ED「フラッシュバン」
[メイン] BLITZ : 轟く炸裂、何かが壊れた音と共に輝く閃光、続く足音と銃声
[メイン] BLITZ : 一瞬の内に均衡は崩れて、何処かの場所でまた戦闘が始まって終わる
[メイン] BLITZ : そこには、幾つかの仰々しい装備を纏う者達が居て、その中に俺は居た
[メイン]
BLITZ :
「ふぅ、やっぱり楽に終わる任務ばかりじゃあねえよな」
無力化したジャームを取り押さえつつ独り言ちる
[メイン] BLITZ : その道は険しいものだったが、しかして血の一つなく諍いが終わった有馬の任務は、言ってしまえば俺のようなタイプには珍しい
[メイン] BLITZ : 珍しいからこそ、やっぱり気にもなる
[メイン] BLITZ : 任務を終えて、適当に帰還し始めれば
[メイン] BLITZ : ごそりとスマホを取り出して、ヘルメットを外しイヤホンを取り付ける
[メイン] BLITZ : 曲ぁ最近はいつもそう、アイツの精一杯のアルバム
[メイン]
BLITZ :
「思い出補正かもだが、やっぱり良い曲だと思うぜ」
けらけら笑って、短い間の任務を思い返しつつ
[メイン] BLITZ : 俺はまた、多少楽でもない任務にまた身を投じる
[メイン] BLITZ : こう書くと寂しいとか良くない感じに見えるかい?
[メイン] BLITZ : そうでもない、何せ今回の思い出は写真とかそう言うのじゃないからな
[メイン] BLITZ : 俺は写真は好きじゃない、光の加減が良くないから
[メイン] BLITZ : そう思えば、今回の思い出は随分と加減が良くて、随分と鮮明なのさ
[メイン] BLITZ :
[メイン] 結月ゆかり : ED「一綴の思い出」
[メイン] 結月ゆかり : 何の因果か不明だが、またもや昔の友人が巻き込まれていた。よって、この決まり事を久々に実行する
[メイン] 結月ゆかり : 幾つか許可を取り、支部に借りている部屋を再び訪ねていく
[メイン] 結月ゆかり : その部屋には、鍵付きの机と、椅子。それだけ
[メイン] 結月ゆかり : ……久々に訪れる部屋に感慨を抱く間もなく、早急に目的を実行する
[メイン] 結月ゆかり : 机からノートを取り出すと、『友人に会えた事』『最高のライブに出会えた事』『いい友人が出来たこと』様々なことを、足早に記しておく
[メイン] 結月ゆかり : ……衝動に追いつかれないように、思い出を悍ましい物に塗り替えられる前に、ノートに記して、自分は忘れていく
[メイン] 結月ゆかり : 意識していればいや、ふと気づけば嫌悪する、どうしようもない症状には呆れ果てるが、それはそれとして手は止めない
[メイン] 結月ゆかり : ……冷や汗すら滲ませて、想いをそこに書いていく。焦りは大きい。大切な思い出を、誰かを。嫌悪するなど二度と御免被るという物だ
[メイン] 結月ゆかり : 守る為に、忘れる。そして……忘れたとしても、思い出があった事の証明を、ここに置いていく
[メイン] 結月ゆかり : ……書き終えると、ノートを再び机の中にしまいなおそうと──して少しつっかえる
[メイン] 結月ゆかり : ……引き出しだけでは、少々小さかったらしい。もう少し大きな入れ物を考えるべきなのだろうか?そんな事を思い、少々微笑むと
[メイン] 結月ゆかり : 今度こそ、ノートを仕舞い直した後、部屋を後にした
[メイン] 結月ゆかり :
[メイン] 夢見 心地 : ED「キャラクター」
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 : ふと考えることはないだろうか?
[メイン] 夢見 心地 : ゲームや漫画などのキャラは作品が動いてない所で何をしているのか?
[メイン]
夢見 心地 :
彼らは作品の中にいなければ虚構の存在であり何もないのではないか?
[メイン] 夢見 心地 : 勿論実際にはそんなことはない
[メイン] 夢見 心地 : 彼らにも日常がある・・・書かれてないだけで普通の日常も存在する
[メイン] 夢見 心地 : 彼らは描写されていない所でもちゃんと生を謳歌している
[メイン] 夢見 心地 : だが彼女は・・・
[メイン] 夢見 心地 : それが出来ない
[メイン] 夢見 心地 : 彼女は『外の世界』の存在を知ってしまった
[メイン] 夢見 心地 : 故に・・・
[メイン] 夢見 心地 : 描写されてない日常は・・・彼女にとってはとても空虚な物になる
[メイン] 夢見 心地 : 彼女がゲームに参加する理由は
[メイン] 夢見 心地 : 彼女自身の生の謳歌の為なのかもしれない・・・
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] ??? :
[メイン] ??? :
[メイン] ??? :
[メイン] ??? : 「……ああ、やはり…」
[メイン] ??? : 「キミは立派に戦っているんだな」
[メイン] ??? : フードに身を包んだ何者かの呟きは───
[メイン] ??? : 駅前の騒ぎにすぐ掻き消えた
[メイン] ??? :
[メイン] ??? :